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2020.03.10更新

 

3月3日、国際オーソモレキュラー医学会の報道関係者向け説明会にて、同会会長の柳澤先生がビタミンCなどの栄養素の投与による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の可能性について展望を示しました。

内容を一部、ご紹介します。

 

柳澤先生はCOVID-19について、新型ウイルスによるものなのでエビデンスこそないが「一般的な感染症では、感染しても無症状な人もいれば重症な人もいる。特に重症例は高齢者や基礎疾患のある人に遍在する。これは、個々の栄養状態、免疫力などの違いによる。通常のウイルス感染では、栄養バランスが保たれ、十分な睡眠と休養が取れており、そして免疫力が健常であれば感染は予防でき、仮に感染しても軽症となりやすい。COVID-19については治療経験がないが、これまでの研究を基に対応したい」と述べ、COVID-19の予防、重症化予防のためのサプリメント摂取について、過去の臨床試験結果を踏まえ、以下のように推奨しています。

 

■1日の推奨摂取量

ビタミンC 3,000mg/ビタミンD3 2,000IU/亜鉛 20㎎/セレン 100μg/マグネシウム 400㎎

 

■関連する臨床試験

・ビタミンCのウイルス性呼吸器感染に対する予防・症状軽減効果(J Manipulative Physiol Ther 1999; 22: 530-533)

・血清ビタミンD値による急性ウイルス性呼吸器感染症の罹患リスクの変化(PLOS One 2010; 14: 5: e11088)

・ビタミンC+亜鉛の感冒に対する効果(Chest 2017; 151: 1229-1238)

など 

 

中でも、ビタミンCはこれまでインフルエンザ、肺炎、ポリオなどほぼ全てのウイルスに有効であること、重症敗血症、敗血症性ショックにおける効果も臨床試験で明らかになっていることに触れ、同会ではCOVID-19患者には、基本的治療に加えて、医療機関におけるビタミンC点滴とサプリメント摂取を推奨するとしています。

 

また、中国では、武漢大学付属中南病院と西安交通大学付属病院で、高濃度ビタミンC点滴の併用による臨床試験を開始する旨を発表しています。

 

サプリメントや点滴などを用いた栄養療法はまだ実用が浅く、一般的な西洋医学に比較すると研究機関も少ないため、エビデンスが得られにくいところはありますが、近年では有効性が認められる範囲が広くなって参りました。

 

当協会も人の身体は栄養素によってできていることを念頭に置き、栄養療法や、生活習慣の中でも特に食習慣に重点を置いています。

上記で挙げられているビタミンC・D、亜鉛以外にも、免疫反応に働くものとして糖鎖やビタミンA、オメガ3、細胞・神経機能を正常化するものとしてレシチン、感染初期症状に有効とされるオリーブリーフ(オーレユーロペン)等も栄養療法による感冒対策には有効性の期待できる成分になります。

 

会員の皆様の於かれましても、マスクや手洗いうがい等は勿論のこと、体力、免疫力の増進に是非、生活習慣と栄養摂取の見直しを行って頂ければと思います。

 

参考:Medical Tribune/ビタミンで新型コロナ対策

 

 

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NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

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投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.03.06更新

 

昨日今日と、東京は暖かく春らしい陽気です。

新型コロナウイルスの影響で外出を控えている方も多いかと思いますが、適度に日光を浴びることは、ビタミンDの合成やセロトニンの分泌を高め、免疫機能や自律神経機能の働きに大きく寄与します。

是非、窓際での日光浴や、人ごみをさけての散歩を楽しみましょう。

 

 さて、今回も前回に続き、11月9日(土)に開催された学術交流会の報告をさせて頂きます。

今回ご紹介させて頂くのは中国算命学研究家でいらっしゃる、砺波洋子先生のお話です。

砺波先生は、学問としての算命学に基礎をおきながら、延べ1万人以上の方の相談に応じてこられています。

中国算命学は一見、予防医学を関係のないように感じられますが、その方の心のあり方や生き方について知ることは、オプティマル・ヘルスを達成するためにも大切なことです。

 

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「運命と身体のつながり」

砺波 洋子 先生(中国算命学研究家)

 

道教の思想に基づいた中国算命学は、中国発祥の干支暦をもとに、年と月と日の干支を出して、人の運命を占う占星術です。

中国陰陽五行を土台とした運命学の一つで、占術というよりは学問の一つとされてきた歴史があり、その根底となっている自然科学、万象学を基礎とした人間学と言えます。

人間の生き方として一番大切なのは、「自然に逆らわず、自然のまま生きる」という考え方です。砺波先生は、算命学やさらには「気」を臨床的な立場から検証する研究家としても知られ、第一線でご活躍されています。

10代続く家系には1,000人の先祖のエネルギーが関わっているとも言われ、運命はその家系からの流れを汲んでいるものと考えられています。

算命学では、その人が持って生まれた星や守護神、特性や宿命、相性などを算出することが出来ます。

特に生まれてきた日の干支が一番重要となります。

干支とは、陰陽五行を基礎にした十干(精神)と十二支(時間=肉体)を組み合わせたものです。

陰陽五行思想とは、この世界に存在するものに陰と陽という相反する気が流れ、満ち干きを繰り返し、木・火・土・金・水の5つの要素に分類され、影響しあい存在しているという考え方です。

陰占は無意識(生まれ持ってきた要素)を表し、一方、陽占は有意識(普段から自覚する性格・思考・行動)を表します。

他方、十ニ支は暦や方角を表すもので、時空間のエネルギーの推移を表します。

令和という新しい時代に移り、「陰」から「陽」への大きな変動期を迎えており、情勢は刻々と変化しています。

今こそ自然に学ぶべき時が来ており、自分の内面を見直すこと、自分らしい自然観に気づくことが大切なのだと砺波先生はおっしゃっていました。

今回の講演を通して、様々な物事のとらえ方や健康、人生観を考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

 砺波洋子先生

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次回は、元ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャル先生の講演内容をご紹介致します。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.03.03更新

 

前回に引き継ぎ、11月9日(土)に開催された学術交流会の報告をさせて頂きます。

今回は、元厚生労働省厚生事務官でいらっしゃり、認知症予防・改善医療団理事長の松原義泰先生の講演内容をご紹介します。

 

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「認知症患者の現場」

松原 義泰 先生(認知症予防・改善医療団理事長、元厚生労働省厚生事務官)

 

今年9月に日本列島を襲った台風15号は、住家被害や停電、一都六県で139人の重軽傷者が出るなど大きな被害をもたらしました。

特に甚大な被害を受けた千葉県館山市にお住まいであった松原先生。

災害時における認知症患者の実態について講演をして頂きました。

少子高齢化が大きな社会問題となる日本では、高額な医療費、社会保障制度の実現可能性等、様々な課題が浮き彫りになりつつあります。

そのうちの一つである高齢者単独世帯の増加。千葉県館山市においてもそれは例外ではなく、高齢者単独世帯へ向けた支援の重要性を、台風15号の襲来で改めて実感したと、松原先生はおっしゃっていました。

館山市には、施設などに入所せず自宅での生活を続けている認知症患者の方が多くいらっしゃるそうです。

認知症患者の方と、そうでない方を見分けるのは難しく、そのため思わぬ誤解や事故を引き起こしやすくなります。

対策として、日頃から住民同士の関わりを持つことが重要であると先生は言います。

台風をはじめとした自然災害が起きたとき、すぐに動くことのできる高齢者はごく少数です。

インターネットを介した情報の発信が当たり前になった現代、高齢者にとっては、情報を追うことも難しくなってしまいました。

脳が萎縮していく認知症では、記憶力だけでなく理解力や判断力も低下してしまいます。

自然災害に立ち遭ったときどうすべきか、避難が必要かどうか等をすぐに判断できず、家の中でじっと過ごしてしまう方が多かったそうです。

また、災害後、館山市を含む千葉県では長期間の停電に多くの住民が悩まされました。

台風が直撃したのは9月6日、東電の発表によると停電が概ね解消されたのは同月24日夜でした。

3週間近くにもわたった停電は想像を絶するほどの苦難を強いられたようです。

避難所生活での問題点のひとつとして、先生は食事をあげられました。

備蓄のできる食品には、当然ながら食品添加物が大量に使用されています。

インスタント食品やパン中心の食事では栄養素の偏りが生じてしまいます。

避難生活による救援物資を頂いて、逆に体重が増えてしまったと、笑いを誘う場面もありました。

日本は災害大国だと言われています。

避難所における生活や食事の質を向上させることは今後の課題ともいえるでしょう。

予防医学を学び、推進しようとしている私たちに出来ることは何なのか、改めて考えさせられる講演でした。

松原義泰先生

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次回は、中国算命学研究家の砺波洋子先生の講演内容をご紹介致します。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.03.02更新

 

昨年11月9日(土)、東京・中野サンプラザに於いてP&A学術交流会を開催致しました。

既にNEWSLETTERでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、今回から数回に分けて、各講師の先生方の講演内容を一部、ご報告させて頂きます。

まず、発達支援Kids Sense主宰・自閉症スペクトラム支援士でいらっしゃり、米国で学んだ発達支援の取り組みについて普及活動をされている茂木厚子先生の講演内容をご紹介させて頂きます。

 

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「療育先進国での発達支援の取り組み」

茂木 厚子 先生(発達支援Kids Sense主宰・自閉症スペクトラム支援士・保育士)

 

健康に長生きするスキルは、幼少期の環境が土台をつくります。

発達障害児が右肩上がりに増えている今、習い事が増え時間的制限がある、体を動かして外で遊べていない、食事が偏り慢性的な栄養不足、農薬や食品添加物などの化学物質、電磁波の暴露などが神経の成長を妨げています。

なかでも「遊び不足」は、茂木先生がカリフォルニアから帰国した17年前、大変衝撃的だったそうです。

子どもにとって遊びとは、生きる能力を育むもので、誰も教えないのに「子どもが遊ぶ」のは神経系を発達させるための本能なのです。

神経系の未発達によって問題行動とよばれる行動が起き、『発達障害』にカテゴライズされてしまう子どもが増えています。

しかし、本来は「未発達(発達段階)」と捉えるべきです。

例えば幼少期には誰もがブランコを延々と乗った記憶がありますが、これは無意識に自らバランス感覚を育てていて、自然と卒業していきます。

子どもの発育にミルクが必要なように、感覚刺激なしでは発達はありない。

米国では当たり前の概念です。

脳の発達には「快の状態」が必要で、安心感が得られた脳はスポンジのようにどんどん吸収して育ちますが、不快の状態が続くと石のように堅くなっていくため、脳は成長を止めてしまいます。

カリフォルニアでは「治療=薬」ではなく、環境設定(食・睡眠・健康・遊び)とサポート(合理的配慮・理解)が第一です。

教室に回転いすやペダルデスク(集中力を取り戻せる)、噛むグッズ(多動症が落ち着きやすい)を導入し、個々の成長を促します。

脳神経の成長スピードには個体差があることを充分理解し、社会に柔軟に採り入れていただきたいと思います。

 茂木厚子先生

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次回は、認知症予防・改善医療団理事長の松原義泰先生の講演内容をご紹介致します。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.02.26更新

 

「ストレスで白髪が増える」

よく耳にする話ですが、これまでこの根本的機構は解明されていませんでした。

 

1月22日、Natureオンライン版にて、米ハーバード大学幹細胞・再生医学准教授のYa-Chieh Hsu氏らがマウスを用いた実験でストレスがかかると白髪が減る機序を解明した旨を報告しました。

 

この研究は白髪についてですが、それだけでなくストレスによる様々な器官への影響を研究する基盤ともなるものです。

 

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生物はストレスを感じると、「闘うか逃げるか」(闘争・逃走反応)のどちらかを選ぶよう自律神経が働き、ノルアドレナリンが産生されます。

今回の実験では、マウスを物理的、心理的ストレスにさらしたところ、この闘争・逃走反応の一部を担う交感神経系が活性化されて、放出されたノルアドレナリンの影響で、毛包にある色素をつくる色素幹細胞が永続的に枯渇してしまうことが判りました。

Hsu氏の説明によると、「マウスに物理的、心理的なストレスを与えてから数日後には、色素幹細胞は過剰に反応した後、全て枯渇してしまった。幹細胞が消失すると色素は再生できなくなる。しかもこのダメージは永続的なものだった。」とのことです。

 これは動物実験の結果ではありますが、闘争・逃走反応のネガティブな影響を強調しているとし、論文筆頭著者の同大学Bing Zhang氏は「特に闘争・逃走反応を刺激するような急性ストレスは従来、動物が生き延びるために役立つと考えられてきた。しかし今回、急激なストレスがかかると幹細胞を永遠に失ってしまうことが分かった。」と述べています。

また、今回の実験はストレスによって白髪が増える機序を研究したものになりますが、Hsu氏は「ストレスに対する自律神経反応が色素幹細胞に与える影響を明らかにすることで、他の組織や器官への影響についても解明していく基盤をつくることができた」と述べています。

 

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ストレスを受けると、「免疫が下がる」「細胞の老化が進む」など、私たちは何となく認識をしながら生活しているかもしれません。

栄養学でいうならば、ストレスによって栄養素が消耗されることで組織の機能低下を促進させる、という機序が挙げられますが、この研究は特定の幹細胞への影響を示したものになり、今後は様々な組織や幹細胞への影響を解明するための研究に応用され、あらゆる疾病の解決の糸口への繋がっていくことが期待されます。

 

参考:Care Net/Nature Asia

 

 

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投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.01.29更新

 

2020年を迎え、早くも1ヶ月が経とうとしています。会員の皆様に於かれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

さて、近頃は新型コロナウイルスが話題になっていますね。今後は日本でも感染者が増えることが予想されています。また、インフルエンザもまだまだ油断ができませんので、感染対策を徹底されている方も多いのではないでしょうか。

今回は、習慣的にとり入れて頂きたい風邪やウイルス感染症の予防対策をご紹介します。すでに網羅している方もいるかもしれませんが、是非チェックしてみて下さい。

 

◇マスク・手洗い・うがい   

基礎的なことですが、外出時はマスクをし、帰宅後は手洗い・うがいを充分行いましょう。特に人が密集しているところではマスクを忘れないようにしましょう。鼻から顎までをしっかり覆い、隙間が出来にくいマスクを選ぶことが大切です。

 

◇鼻呼吸

口呼吸をすると、空気が乾燥した冷たい状態のまま肺に向かうため、咽頭や気道が乾燥し、炎症が起きやすくなります。また、空気中のウイルスが直接侵入するため、感染リスクが上昇します。鼻呼吸の場合は、副鼻腔で空気が加温・加湿されるため咽頭や気道の乾燥が起きにくく、また、鼻毛や粘液、扁桃リンパ組織によって異物の侵入が防御されますので、ウイルスの侵入を防ぎやすくなります。

 

◇加湿器を利用する

ウイルスは寒冷乾燥を好みます。「温度20度以上、湿度50~60%で空気中の感染力が下がる」と言われていますので、空調を調整し、出来るだけ加湿器を利用しましょう。最近は卓上加湿器なども販売されてますので、仕事場ではこのようなものを利用すると良いでしょう。

 

◇疲労・睡眠不足に注意する

「睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上眠る人に比べて3倍以上も風邪をひきやすい」と言われている他、睡眠の質が低下した場合も免疫力が低下することが分かっています。睡眠は身体の修復に不可欠な成長ホルモンの分泌に関ります。また睡眠不足や疲労によって自律神経が乱れることで免疫機能が不安定になりますので、風邪をひきやすくなります。

 

◇日頃から筋肉量を維持する

「体温が1℃下がると免疫力は30%以上低下する」と言われています。体温の低下を予防するためには筋肉量が必要です。日頃から筋肉量を維持するために身体を動かすことを心掛け、常に良好な血流を維持できるようにしましょう。また、運動量が減りがちな季節ですが、外で日光浴をしならが散歩をすると免疫機能の正常化に働くビタミンDが体内合成されますのでおすすめです。

 

◇食事の摂り方で免疫は変わる

免疫細胞や自律神経系などの指令系統、体温を高めるための筋肉や血液など、これらの材料となるのは食事であり栄養素です。まず栄養素をバランスよく補給するために主食・主菜・副菜を含む定食型の食事を心掛けましょう。+α、味噌汁・納豆などの発酵食品は腸内環境を整え、免疫細胞の活動をサポートしてくれますので是非とり入れると良いでしょう。逆に、免疫に負担をかけてしまう食事では、食品添加物が多く含まれる加工食品・出来合い食品、炎症を誘発する揚げ油などの過多摂取、腸管免疫を低下させるグルテン過多食品(パン・パスタ・菓子等)が挙げられます。

 

◇サプリメントの活用

食事からだけでは日頃のストレス対策や免疫にしっかり働いてもらうための栄養素が補いきれない場合が多いです。より安心するためにはサプリメントを利用すると良いでしょう。ビタミンCには免疫細胞を活性化する働きがありますが、ストレスや疲労で消耗されやすかったり、身体に貯蓄しにくい性質がありますので、この時期はこまめに摂ると良いでしょう。その他では、マルチミネラル(免疫細胞の保護、活性化)、糖鎖栄養素(免疫機能の正常化)、乳酸菌生産物質(腸内環境の改善)などがおすすめです。

 

厳しい寒さが続きますが、各位に於かれましてはくれぐれもご自愛下さい。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.11.26更新

 

気が付けば晩秋、肌寒い毎日が続いていますね。

 

先日11月9日(土)は学術交流会でした。

沢山の会員様にお越し頂きまして、心より御礼申し上げます。

お越しになれなかった皆様のために当日の講演内容を一部、会員限定ページでご紹介させて頂く予定となっております。

随時、更新して参りますので楽しみにして頂けましたら幸いです。

 

さて、今回は12月8日(日)に開催予定のワンデイセミナー(予防医学指導士・資格取得研修会)の講義内容をご案内させて頂きます。

予防医学指導士を勉強中の方はもちろん、既に資格を取得済みの方も初めての講義内容があれば是非ご参加下さい^^

また、過去に行っている講義内容も情報がリニューアルされていますのでお楽しみに!

 

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2019年度後期

予防医学指導士・資格取得研修会(ワンデイセミナー)

 

日時:2019年12月8日(日) 10:00~17:00

会場:全理連ビル4F

費用:10,000円(昼食代等込み)

持ち物:筆記用具、メモ

申込締切:2019年12月3日(火)

 

【講義内容】

⑴ 分子整合栄養医学と細胞膜栄養療法の違い(神津健一・医学博士)

⑵ 小麦製品・乳製品の健康への影響(秋山知慧・管理栄養士)

⑶ 栄養療法に於ける食事指導の実際(梶川瑛子・管理栄養士)

⑷ ナチュラルクリニック代々木の臨床報告(尾﨑さよ子・代替医療カウンセラー)

⑸ 脳のアンチエイジングと内美肌のつくり方(豊原悠里・管理栄養士)

⑹ 認知症と脳波検査/PRA毛髪検診の必要性(鈴木奈津子・ナチュラルクリニック代々木事務長)

⑺ 脳腸相関と発達障害/認知症の予防と改善 他(神津健一・医学博士)

 

※ 演目・講義内容は変更となる場合があります。気になる演目がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。 

※ お申し込み・お問い合わせはこちら

 

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申込締切は1週間後となっております!

皆様のご参加を心よりお待ちしております^^

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.10.01更新

 

10月を迎え、近頃は秋らしい気候になってきました。

食欲の秋、芸術の秋、学びの秋・・・秋は楽しみの多い季節ですね。

 

学術交流会までいよいよ後1ヶ月近くとなりましたが、皆様お申し込みはお済みでしょうか?

今回は、今年の学術交流会で特別講師としてお招きしているエリカ・アンギャル先生についてご紹介させて頂きます。

 

◆エリカ・アンギャル先生

2004年から8年間ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントとして、知花くらら(2006年世界2位)、森理世(2007年世界1位)をはじめ、世界一の美女を目指すファイナリストたちに「美しくなる食生活」を指南。栄養学、薬理学、生理学など予防医学における幅広い専門知識を駆使し、”内側からより美しく、心も身体もすこやかに輝く”をテーマに、ハッピーな毎日のため食とライフスタイルを発信している。

 

◆ご略歴

1969年オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒業、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒業(栄養学)。オーストラリア伝統的医薬学会(ATMS)会員。血液型と体質の個人差を研究するThe Institute for Human Individuality(IfHI)のフェロー(研究員)の資格を持つ。オーストラリアで医師とともに、アレルギーや自己免疫疾患、心臓病や糖尿病などの生活習慣病や、肌コンディションに悩む患者の治療に従事する。1985年に初来日し、大分の高校に1年間の交換留学。日本在住は今年2019年で計23年目。伝統的な和食と日本文化をこよなく愛す。日本女性の心に響くよう、磨き続けた日本語で、健康と美容に関する世界の新しい知識を紹介することに、深い情熱を注いでいる。

 

◆公式サイト

www.erica-angyal.com

 

エリカ・アンギャル先生

 

学術交流会はP&A会員の皆様でしたらお連れ様2名まで無料でご参加頂けます。

会員様同士の交流の機会にもなりますので、是非ご都合の宜しい方はお越し頂ければと思います^^

 

▶▶お申し込みはこちらから

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.09.10更新

 

オメガ3系脂肪酸といえば、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)、アルファリノレン酸がありますが、「集中力に良い」「血液をサラサラにしてくれる」「アレルギー症状を緩和する」など、よく耳にするかと思います。

栄養療法では不安症状の改善効果を期待して、うつ、不安神経症などの心のお悩みがある方に処方されることも多いようです。

今回は「オメガ3系脂肪酸の抗不安効果」ということで、昨年発表された面白い研究をご紹介させて頂きます。

 

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「オメガ3系脂肪酸の摂取による不安症状の軽減をメタアナリシスで確認」

 

国立研究開発法人国立がん研究センター、健康研究センター健康支援研究部をはじめとする共同研究グループは、青魚等に含まれるオメガ3系脂肪酸の抗不安効果を合計2,240人の不安症状を抱える人を対象とした19件の臨床研究をメタアナリシスで検討しました。

※メタアナリシスとは、複数のランダム化比較試験によるエビデンスを統合し、関心のある治療薬・ケア・対策の効果の大きさを評価し、より高い見地から正しい結論を導き出す解析方法。

 

■研究背景

不安は最も一般的にみられる精神症状であり、おおよそ3人に1人が生涯において何らかの不安症と診断されています。不安は生活の質や社会機能を低下させ、全死亡率を上昇させることにつながります。 がん患者さんにおいても、約半数のがんサバイバーが中等度以上の、7%が重度のがん再発不安を抱えていることが様々な研究で示されており、サバイバーシップにおける未だ満たされていないニーズの一つであることが指摘されています。不安症の治療法には選択的セロトニン再取り込み阻害薬や認知行動療法が用いられますが、前者は鎮静や依存などの副作用が懸念され、後者は治療にかかる時間、費用、そして治療者不足が課題となっています。身体疾患を抱える人の不安を和らげるための科学的根拠に基づく安全で簡便な対策が求められています。

近年、イワシ・サバ・サンマなど青魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸と不安の関連を調べる研究が多数行われ、オメガ3系脂肪酸の抗不安効果の検討が関心を集めています。マウスでの実験においても、オメガ3系脂肪酸の比率が高い餌を習慣的に食べさせると、恐怖体験について思い出したときの怖いという感覚(恐怖記憶と呼ぶ)が和らぐことが見出されています。しかし、これまで報告された臨床研究はサンプル数が少なく、研究によって結果のばらつきが大きく、オメガ3系脂肪酸が不安症状の軽減に効果があるかどうかについて明らかではありませんでした。

 

■解析対象

研究参加者:健常者、精神疾患患者、身体疾患患者

【臨床診断】

・精神:注意欠陥・多動性障害(ADHD)、境界性人格、トゥレット症候群、物質依存、
    アルツハイマー病、うつ病、強迫症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)
・身体:事故外傷、パーキンソン病、急性心筋梗塞、月経前症候群
・健常:看護師、成人、非喫煙者、高齢者、大学生

【背景】

・オメガ3系脂肪酸摂取群(1,203名、平均年齢 43.7歳、女性 55%)
・オメガ3系脂肪酸摂取量 平均1,605.7mg/d(225mg–4074mg)
・オメガ3系脂肪酸非摂取群(1,037名、平均年齢 40.6歳、女性 55%)

 

■研究結果

メタアナリシスの結果、オメガ3系脂肪酸を摂取した群はオメガ3系脂肪酸を摂取していない群と比較して、不安症状が軽減されることが明らかになりました。また層別化した解析の結果、身体疾患や精神疾患等の臨床診断を抱えている人を対象にした場合に抗不安効果が大きいことが示されました。更にオメガ3系脂肪酸を少なくとも2,000mg摂取してもらった場合に抗不安効果を認めることが示されました。

 

 

引用・転載:国立がん研究センター(がんサバイバーの再発不安を軽減する研究などへの応用を期待 オメガ3系脂肪酸の摂取による不安症状の軽減をメタアナリシスで確認)

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以上、本研究成果は、9月14日付けで米国医師会雑誌(JAMA)系列のオープンアクセスジャーナル『JAMA Network Open』へも掲載されたようです。

 

日頃、魚不足が気になる方は多いのではないでしょうか?

アレルギーや血液検査の数値が気になる方はもちろんですが、ストレスが強い方、不安になりやすい方、または脳の老化予防に・・・今一度、オメガ3系脂肪酸の摂取量を見直してみてはいかがでしょうか。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.08.01更新


パンや麺類、お菓子等の小麦製品に含まれるタンパク質「グルテン」について、腸管機能や神経機能に与える様々な影響が懸念されていますが、近年では健康な方でもグルテンの不耐性の検査を受けたり、食生活で小麦製品の摂り方に気を付ける方が増えてきました。

 

今回は、昨年にデンマーク・バルトリン研究所のKnud Josefsen氏らによって報告された、妊娠中のグルテン摂取と子どもの1型糖尿病リスクの関係についての研究をご紹介します。

 

この研究では、1996~2002年にデンマークの全国出生コホートに登録された妊婦6万3,529人(妊娠は6万7,565件)とその子どもを、2016年まで平均で15.6年間追跡調査しました。そして妊婦のグルテン摂取量を妊娠25週の時点で実施した食物摂取頻度調査票の結果から評価したところ、妊娠中にグルテン含有量の高い食品を多く摂取すると、生まれた子どもが1型糖尿病を発症するリスクが上昇する可能性があることが明らかになりました。

 

結果の要約は以下の通りとなります。

 

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■妊婦のグルテン摂取量は1日当たり平均13.0gであった。

■追跡期間中に247人の子どもが1型糖尿病を発症した。解析の結果、妊娠中の母親のグルテン摂取量が多いほど子どもの1型糖尿病リスクは増加することが分かった。母親のグルテン摂取量が1日に10g増えるごとに、子どもの1型糖尿病リスクは1.31倍に増加した。また、母親のグルテン摂取量が1日20g以上と最も多かった群では、1日7g未満と最も少なかった群に比べて、子どもの1型糖尿病リスクは2倍であった。尚、この研究は、母親の妊娠時年齢やBMI、総摂取カロリー、喫煙の有無など、潜在的に影響を及ぼす種々の因子を調整して解析している。

 

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これらの結果を踏まえて、Josefsen氏は「妊娠中の食生活を少し変えるだけで、子どもの1型糖尿病リスクを低減できる可能性が示唆された」と述べています。ただ、観察研究であるため因果関係が証明されたわけではなく、今後さらに検討を重ねる必要があると強調しています。

また、付随論説の著者の一人でフィンランド国立健康福祉研究所のMaija Miettinen氏は、母親が妊娠中にグルテンを多く含む食品を摂取する習慣があれば、子どもにもこうした食品を食べさせている可能性があるため、「母親のグルテン摂取と子どもの1型糖尿病リスクとの関連が、母親の胎内にいるうちにグルテンに曝露した結果なのか、幼少期の食生活の結果であるのか、あるいはその双方が関連しているのかは明らかになっていない」と付け加えています。

 

参考・引用:Care Net「妊娠中のグルテン摂取過多で児の1型糖尿病リスク増」/LINKDEDIET「妊娠中の高グルテン食は子供の糖尿病リスクの上昇につながる!?」

 

グルテンと子どもの発達についてはまだ研究段階で明らかになってないことも多いですが、栄養療法を取り組んでいる医療機関では子どもの発達障害やアレルギー、代謝異常等がグルテン摂取量を調整することで改善した例は多く挙げられています。

1型糖尿病との関連についてもこれから益々研究が進み、症例も多く得られるようになるかと思いますが、これまで予防が難しいとされていた1型糖尿病が防げる時代がくるかもしれませんね。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

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