会員限定ページ

2021.08.23更新

 

過去のワンデイセミナー動画を一部抜粋してご紹介いたします。

予防医学指導士の資格取得対策にお役立て頂けますと幸いです。

 

◆セミナー動画「予防医学の基礎」はこちら

※当リンクからのみご覧頂けます。

※無断利用・転載は禁止となります。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2021.07.27更新

 

DHAやEPAをはじめとしたオメガ3系脂肪酸の健康に対するあらゆる有効性は、今や幅広い層の方が認知し、健康維持のために摂取を意識している方も多いかと思います。

 

BMJ誌2021年7月1日号では、オメガ3系及びオメガ6系脂質の摂取量と偏頭痛軽減について、以下のような研究が報告されました。

 

◇――――――――――――――――

 

この研究は米国立老化研究所(NIA)のChristopher E. Ramsden氏らによるもので、毎月5~20日間、片頭痛が発現し、前兆の有無を問わず国際頭痛分類の偏頭痛の基準を満たす成人患者を対象とし、行われました。

被験者182名(平均年齢38歳、女性88%)は、オメガ3系脂肪酸であるEPA+DHAと、オメガ6系脂肪酸であるリノール酸の含有量に基づく2種の食事介入群、および対照群の3群に無作為に割り付けられました。

 

【介入群1/H3食】61例

EPA+DHAの量を1.5g/日に増量し、リノール酸をエネルギーの7.2%(米国の平均的な量)に保持した食事

【介入群2/H3-L6食】61例

EPA+DHAの量を1.5g/日に増量し、リノール酸をエネルギーの1.8%以下に減量した食事

【対照群】60例

EPA+DHAの量を150mg/日未満(米国の平均的な量)、リノール酸をエネルギーの7.2%に保持した食事

 

※主要エンドポイントは、16週の時点における血中の抗侵害受容性メディエータである17-ヒドロキシドコサヘキサエン酸(17-HDHA)および、頭痛が生活の質(QOL)に及ぼす影響を頭痛インパクトテスト(HIT)で評価し、頭痛の頻度は電子日誌で毎日確認。

 

この試験により、両介入群は対照群と比べて、疼痛軽減に関与する17-HDHAのレベルが優位に上昇していた。

HITのスコアについては両介入群で改善が認められたものの、統計的な有意差は認められなかった。

 

1日の総頭痛発現時間はいずれも、両介入群とも対照群と比べ短縮し、「1日当たりの頭痛持続時間」はH3食群で1.3時間、H3-L6食群で1.7時間減少、「1か月当たりに1時間以上の頭痛が生じた日数」もH3食群で2日、H3-L6食群で4日減少し、食事中のリノール酸の量を少なくすれば、頭痛に関して更なる利益が得られることが示唆された。

 

参考:CareNet.com「高n-3系+低n-6系脂肪酸食、片頭痛の頻度と痛みを軽減/BMJ」(https://www.carenet.com/news/journal/carenet/52644?utm_source=m15&utm_medium=email&utm_campaign=2021071502)

◇――――――――――――――――

 

オメガ3とオメガ6の脂肪酸の摂取バランスは、1:4が理想的であると言われていますが、魚介類の摂取機会の少ない現代の日本人はこのバランスが1:10~20(またはそれ以上)までに崩れていると言われています。

本来は、オメガ6も必須脂肪酸ではありますが、必要以上に摂り過ぎていることで、アレルギーをはじめとした免疫異常や炎症反応を招きやすくなることが危惧されています。

参考までに、以下はオメガ3系及びオメガ6系の脂肪酸が多い食品です。

 

▮オメガ3系脂肪酸が多い食品

・ サバ、サンマ、サーモン、イワシ、その他魚介類(特に青魚)

・エゴマ油、アマニ油、しそ油

▮オメガ6系脂肪酸が多い食品

 ・牛肉、豚肉、鶏肉、加工肉等の肉類

・大豆油、コーン油、ごま油

・スナック菓子、惣菜パン、菓子パン等

 

肉類は、タンパク源として優秀な食品であり、ミネラルやビタミンB群等の補給源ともなりますが、「頭痛や疼痛がある」「血中脂質が気になる」「アレルギー体質」等の方は、今一度、脂質の摂取バランスを見直してみると良いのではないでしょうか。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2021.05.14更新

人はなぜ眠るのか?なぜ夢を見るのか?睡眠には未知なことが沢山あります。

しかし、「疲労回復」「成長促進」などだけでなく、睡眠はあらゆる面から健康に関っていることが分かってきています。

 

睡眠には、身体を休息させるのみではなく、脳の休息やメンテナンス作業、情報の整理をする役割があると考えられています。

例えば、脳では、老廃物の処理は血流だけではなく、脳脊髄液と呼ばれる細胞間隙を満たす液体の流れが行っていますが、その処理のほとんどはノンレム睡眠中に行われていると言われています。

マウスを使った研究では、眠りを断つことにより、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβタンパク質が、記憶を司る海馬に蓄積することも報告されています。

アミロイドβタンパク質は覚醒時に脳内で蓄積し、睡眠時に洗い流されて少なくなる、ということです。

 

さらに、睡眠不足がメタボリックシンドローム、心血管疾患や代謝異常のリスク増加に関連していることも指摘されています。

コロンビア大学の研究チームの発表(2004年)では、32歳から59歳までの1万8,000人を調査したところ、平均睡眠時間が6時間の人は、望ましい睡眠時間とされている7時間の人に比べて23%も肥満になる確率が高く、睡眠時間が5時間の人は50%、睡眠時間が4時間以下の人は73%も肥満になる確率が高くなるといいます。

体重や食欲は、身体の恒常性を制御するメカニズムの影響を受けていますが、睡眠はこれらの機能の管理にも重要な役割をはたしていることが分かります。

また、健康な人でも睡眠が不足すると血糖値のコントロールが乱れるという報告もあります。

 

睡眠を休息ととらえてしまうと、つい睡眠時間を削ってしまったり、無理をしてしまいがちですが、長い目で見た場合には「脳機能」や「生活習慣病リスク」に関わる大切なものであることが分かります。

 

参考文献:睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか―改訂新版(著者 櫻井武)

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.11.26更新

 

予防医学指導士の資格取得には、

 1.P&A会員登録

 2.記述式試験の合格

 3.ワンデイセミナーの参加

が必要となります。

 

本日は記述式試験に関して、よくいただくお問い合わせ内容をご紹介します。

 

「提出期限の1年間は、具体的にいつまででしょうか?」

▶通信講座のお申し込み完了月の、翌年同じ月の末日までとなります。

例)2020年11月22日お申し込み完了の場合、提出期限は2021年11月末日まで

 

「解答は所定の用紙に手書きするするしかないのでしょうか?」

▶お申し込み時にお送りしている解答用紙はあくまでも見本となります。

印刷してお使い頂いても大丈夫ですし、A4用紙に横書きであれば、他の用紙でもパソコンで作成したものでも問題ありません。

尚、100題の解答はまとめて提出して下さい。

 

「記述式試験の合格ラインや採点方法を教えて下さい」

▶記述式試験は75点以上で合格となります。

添削は講師が二者確認で行い、基本的には減点方式となります。

誤字脱字が多い場合なども減点対象となります。

 

「不合格の場合はどうしたら良いのでしょうか?」

▶およそ7割の方は一回の提出で合格されています。

75点未満で不合格となった場合は、提出期限内で再提出を承ることが可能です。

講師の赤ペンを参考に再度解答して頂きます。(減点のある問は全問再提出)

尚、再々提出からは手数料をお支払い頂きます。

 

「事情があり、期限内の提出が難しい場合はどうしたら良いでしょうか?」

▶提出期限延長のご申請を承ることが可能ですのでご相談下さいませ。

尚、延長期間に応じて手数料をお支払い頂きます。

 

 

以上、よくあるお問い合わせを一部ご紹介しましたが、ご不明なことがございましたら本部事務局までお気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

 

▮問い合わせ窓口

 TEL 03-5269-1731

 メール contact@pamedicine.jp

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

本部事務局

公式WEBサイト https://www.pamedicine.jp/

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.10.23更新

 

気温が下がり乾燥が気になる季節になりました。

手洗いうがい、マスク着用に加え、室内の乾燥対策もしっかりと行いたいところです。

 

 

▮空気が乾燥すると何が起こるのか?

 

気温の低下や暖房の使用等により、これからの時期は乾燥が気になります。

乾燥に注意が必要な理由として次のことが挙げられます。

 

1.風邪を引きやすくなる

ウイルスの侵入を防ぐ第一の砦である、鼻や喉の粘膜。

これらの機能は乾燥によって低下します。

 

2.ウイルスが活発化する

ウイルスは寒冷に強いものが多く、乾燥によって飛散しやすくなります。

 

3.皮膚のバリア機能低下

乾燥によって皮膚のバリア機能が低下し、外的刺激に弱くなってしまいます。

かゆみなどを引き起こし、肌トラブルの原因にもなります。

 

 

▮体内の乾燥にも要注意

 

冬は夏場のような汗をかくことはありませんが、体内の水分は皮膚や粘膜、呼吸などから蒸発しています。

気温が低くなると喉の渇きを感じにくくなるため、知らず知らずのうちに脱水状態になっているケースもあります。

 

1日に失う水分量

 

室内の急激な寒暖差によって血圧が低下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。

 脱水により血液がドロドロになっていることでも発症リスクが高まります。

冬場は意識して水分補給を行うようにしましょう。

 

 

▮今すぐできる乾燥対策

 

<マスクの着用>

他人への感染を防ぐためのマスクですが、喉の保湿にも効果的です。

清潔なものを身に付けましょう。

 

<加湿>

理想的な湿度は50~60%程と言われています。

加湿器や、お湯や水の入ったカップを置いたり、水が垂れない程度に絞ったタオルをかけるなどして、対策を行いましょう。

 

<湯温はぬるめに>

お湯の温度が40℃以上になると、体表面の保護成分として働く油分が一緒に流れやすくなります。

湯船やシャワー、家事の際の湯温はぬるめにしましょう。

 

<水分補給>

体内の水分量を維持することは、脱水や皮膚の乾燥、ヒートショックの予防としても有効です。

こまめな水分補給を心掛けましょう。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.10.19更新

 

フレイルとは、「Frailty」(虚弱)が語源となる概念で、老化に伴い運動機能や認知機能等の身体機能が低下し、健康障害を起こしやすい状態のことを指します。

健常と要介護の中間的な状態で、普段の生活習慣によって要介護に移行することも、逆に健常に戻ることも可能な状態です。

フレイルには、身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルがあり、身体的フレイルは、ロコモやサルコペニアの影響を大きく受けることが知られています。

 

▮ビタミンCと筋肉の密接な関係

ビタミンCの摂取量が多く、また血中濃度の高い人は、骨格筋量を高く維持していることが、栄イーストアングリア大学が中高年を対象に行った研究で明らかになりました。

 

▮新たなフレイル防止策?

調査チームは、42~82歳の男女13,000人あまりを対象に骨格筋量を計算し、ビタミンC摂取量を7日間の食事記録により分析したほか、血中ビタミンC濃度についても測定をしました。

調査の結果、食事及び血中にビタミンCが多かった人は少なかった人々に比べて、推定される骨格筋量が多いことが分かったそうです。

ビタミンCの摂取が加齢による筋肉減少(サルコペニア)の予防や、筋肉の健康維持につながる可能性が示唆されました。

 

▮サルコペニアやフレイルはQOL低下をもたらす

近年、日本においても、高齢者の筋肉量低下(サルコペニア)やフレイルは、健康寿命を短くする要因として問題視されています。

 

ビタミンCは強い抗酸化作用をもつビタミンであり、体内の老化要因となるフリーラジカルから細胞や組織を守る働きが広く知られています。

美容やアンチエイジング面で注目されがちですが、加齢による骨格筋量や筋力の低下が懸念される高齢者において、更に注目される栄養素だと言えるでしょう。

 

 

出典:「栄養学雑誌」
Lower Dietary and Circulating Vitamin C in Middle- and Older-Aged Men and Women Are Associated with Lower Estimated Skeletal Muscle Mass
Lucy N Lewis, Richard P G Hayhoe, Angela A Mulligan, Robert N Luben, Kay-Tee Khaw, Ailsa A Welch
The Journal of Nutrition, nxaa221, Published: 27 August 2020

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.07.20更新

 

世界的なコロナ渦の中で、「コロナ疲れ」「コロナうつ」といった言葉が使われるようになりました。

米ワシントンポスト紙の調査によると、新型コロナウイルス感染症流行拡大によるストレスレベルは、リーマン・ショック時よりも高くなっているとのことです。

 

6月18日、日本抗加齢医学会が主催したメディアセミナーに於いて、堀江重郎氏(順天堂大学大学院医学系研究科泌尿器外科学教授)が「Stay Homeのアンチエイジング」と題し、疲れがDNAレベルにもたらす影響やその対策法についてお話しました。

その内容を一部、ご紹介致します。

 

◇――――――――――――――――

 

セルフ・コンパッションによるストレス対策

 

一般的なアンチエイジング対策には、加齢に伴い増加する酸化ストレスをいかに抑制させるかが鍵となるが、心のアンチエイジングを保つための有用な方法として、同氏はセルフ・コンパッションを推奨。

セルフ・コンパッションとは、「あらゆる人の幸せを願う」「あらゆる人の苦しみがなくなることを願う」「あらゆる人の幸せを喜ぶ」「偏りのない平静で落ち着いた心」という、ダライ・ラマ14世の教えである。

これにより、他人のために何かをしようとする前に自分自身を労ろうという考え(自分への優しさ、共通の人間性の認識、マインドフルネス)を意識することで、幸福感や打たれ強さ、つながり感が増幅し、ストレス・うつ・不安になりにくい体質が形成されることが明らかになってきている。

 

セルフ・コンパッションの効用をまとめると、

1)幸福感を高める

2)ストレスを減少させる

3)レジリエンス(回復力、弾性)が高い

4)自己改善のモチベーションが高く自分らしい人生を送れる

などがある。

 

近年、セルフ・コンパッションの概念を持つ人はテロメアが長いことも報告されており、抗加齢医学の研究でも重要な役割を果たすとされている。

※テロメア:遺伝子の老化度を示す

 

◇―――――――――――――――― 

引用:CareNet.com(https://www.carenet.com/news/general/carenet/50401)

 

心理的ストレスは動脈硬化症や心疾患など生活習慣病だけではなく、テロメアの長さにも影響を及ぼすことが知られています。

 

セルフ・コンパッションとは、直訳すると「自分への慈しみ」「自分への思いやり」などを示しますが、自身の強みや弱みを認めることができ、「あるがままの自分」を肯定的に受け入れられる心理状態を意味します。

 

「心のあり方」が肯定的になることで、ストレス耐性を高め、心の問題はもちろん、老化や生活習慣病の予防に繋がるのです。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.06.24更新

 

今回は、前回につづき「国際双極性障害学会」及び「光療法・生物リズム学会」による共同で発表された「新型コロナウイルス感染症の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ」の日本語訳版をご紹介します。

 

◇――――――――――――――――

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ

:先の見えない中であっても、日常の生活リズムには気をつけよう

 

【つづき】

 

空

 

日本語訳:宗未来(東京歯科大学)

 

たとえ新型コロナウイルス感染症の世界的大流行のように、生活が混乱している最中であっても、体内時計が正確に働くように努めることで、つらい気分をやわらげることができます。

ここでは、どんなに非日常な出来事であふれていたとしても、医学的根拠に基づいた規則的な日常生活を送るために役立つ、誰でもすぐはじめられる簡単なポイントをいくつかご紹介します。

 

 

◆日常生活を規則的に送るための自己管理術

 

・自宅待機や在宅勤務であっても、自分自身で毎日決まって行う日課を設定しましょう。そうすることで、あなたの体内時計は安定して働くようになります。

 

・毎日、同じ時刻に起きましょう。決まった時刻に起床することは、体内時計が安定して働くために最も大切です。

 

・毎日、一定時間を屋外で過ごすようにしましょう(訳注: 密閉・密集・密接の 3 密の状況を避け、一人でいられる場所で)。体内時計の時刻合わせには、朝の光が欠かせません。朝といっても、お昼近くよりは、午前中の早い時間帯
が望ましいでしょう。

 

・もし、あなたが外に出られないとしても、少なくとも 2 時間は窓際で過ごし、日の光を浴びながら、心の落ち着ける時間を持ちましょう。

 

・在宅での仕事や学習、友人との電話、料理など、毎日行ういくつかの活動はやる時間を決めましょう。そして、毎日、同じ時間に行いましょう。

 

・毎日、運動をしましょう。できれば、毎日、同じ時間帯で。

 

・毎日、同じ時間に食事をしましょう。食事の時間になっても、食べたくない時もあるかもしれませんが、それでも時間が来たら少量でも良いので何かを口にしましょう。

 

・人との交流は、たとえ社会的距離確保の期間中であっても大切です。リアルタイムに考えや気持ちを分かち合えるような人はいるでしょうか? テレビ電話か音声通話かはどちらでも結構ですので、可能そうな方とコミュニケーションの機会を持つようにしましょう。すぐに相手が思いつかなくとも、誰かいなかったかを思い出してみましょう。LINE のような文章だけの会話であっても、リアルタイムにメッセージが行き交うものであれば大丈夫です。そして、毎日、同じ時刻にそういった相手とコミュニケーションするスケジュールを持ちましょう。

 

・日中の昼寝(特に、午後遅くの昼寝は)は避けましょう。もし、どうしても昼寝が必要な方は最大でも 30 分以内に抑えましょう。昼寝は、夜の深い睡眠を妨げます。

 

・夜間に明るい光(特にブルーライト)を浴びるのは避けましょう。コンピューターやスマートフォンのディスプレイも含まれます。ブルーライトは、睡眠に不可欠なホルモンを減らしてしまうことがわかっているからです。

 

・自分自身に合った、起床と就寝の時間を決め、一貫してその睡眠リズムを保つようにしましょう。もし、あなたが夜型ならば、たとえ家族の人より少し遅く寝て、少し遅く起きることになったとしても大丈夫です。毎日、同じ時間に床
につき、同じ時間に起きることがポイントです。

 

◇――――――――――――――――

 

以上、2回にわたって「新型コロナウイルス感染症の大流行下における、こころの健康維持のコツ」をご紹介致しました。

(前回分をご覧でない方はこちら

 

まだしばらくは不安定な時期が続きそうですが、各位に於かれましてはどうかご自愛の上、お過ごし下さい。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.06.23更新

 

+・・・+・・・+・・・+・・・+

新型コロナウイルス感染症に罹患された方々および、感染拡大によりご不安な日々をお過ごしの皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

+・・・+・・・+・・・+・・・+

 

全国で緊急事態宣言が解除され、1ヵ月が経とうとしています。

今回の新型コロナウイルスによる世界的パンデミックの影響で、健康や身体づくりの大切さ、そして、ご自身の生き方等、考えさせられる機会も多かったのではないでしょうか。

 

最近では都心でも、外出をされる方が増えてきましたが、まだ人口が密集した場所には出向きにくいですし、この機に在宅ワークを導入する企業も多くなっています。

 

予防医学的見地で考えますと、感染予防としてはもちろん3密回避や予防エチケットは不可欠ですが、自宅で過ごす時間が増えたことで、身体を休めるきっかけになっている方もいれば、身体活動の低下や生活リズムの乱れによる不調が生じてしまっている方々もいらっしゃいます。

 

今回は、「国際双極性障害学会」及び「光療法・生物リズム学会」による共同で発表された「新型コロナウイルス感染症の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ」の日本語訳版をご紹介します。

 

◇――――――――――――――――

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、こころの健康維持のコツ

:先の見えない中であっても、日常の生活リズムには気をつけよう

 

 生活リズム

 

日本語訳:宗未来(東京歯科大学)

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)は、世界中で深刻な健康上の脅威を引き起こしています。

そして、その対策として各国政府は、自宅待機や自主隔離、社会的距離の確保など様々な施策を打ち出しています。

それらの対策は、医学的には感染拡大を抑えるために不可欠ですが、こうした慣れない生活スタイルが新たにはじまることは、こころの健康を保つために必要な日常生活上のバランスを大きく崩してしまう危険性があります。

 

こころ穏やかに過ごすために役立っている、最も重要な脳のメカニズムのひとつが、“体内時計”と呼ばれるものです。

この体内時計の存在のおかげで、24 時間周期の朝・夜の繰り返しに合わせて、私たちの体調や行動は連動できています。

更に、計画的で安定したスケジュールや一定の日常生活リズムは、その体内時計の働きをスムー
ズにすることでも知られています。

 

体内時計がスムーズに働くと、私たちは心地よさを感じられるようにできています。

反対に、体内時計が乱れると、うつ病や糖尿病、肥満やがんなど多岐にわたる心身の状態が悪化することも研究で示されています。

 

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行のような生活を激変させる出来事に直面すると、私たちの体内時計は乱れやすくなるだけでなく、一度乱れたその体内時計を適切なリズムに戻すことも難しくなることがわかっています。

特に、仕事や子育て、人との関わりといった、一定のリズムで毎日決まって行ってきた社会的活動(日課)が失われると、体内時計が変調をきたし、正しく作動しなくなってしまいます。

結果として、不眠や食欲低下、元気がなくなったり、つらい気分に陥ったりといった、時差ぼけに似たような不快な心身の症状が生じてきます。

 

特に、うつ病や双極性障害のようなこころの病気を患っている方は、体内時計が健康な方よりも乱れやすいことが研究によってわかっています。

実際に、これまでの生活スタイルが変化せざるを得ない状況に陥ると、体内時計が正確な時を刻めなくなり、その体内時計の乱れがうつ状態(もしくは躁状態)の出現などの気分悪化につながりやすくなるのです。

反対に、毎日を規則正しく過ごすように気をつけることは、ストレス下であっても体内時計を正確に働かせ、気分を安定させるためにとても役立ちます。

【つづく】

 

◇――――――――――――――――

 

つづきは、次回「新型コロナウイルス感染症の大流行下における、こころの健康維持のコツ②」でご紹介致します。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.04.09更新

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で不安定な時期が続いておりますが、皆様におかれましては体調等お変わりなくお過ごしでしょうか?

今週は緊急事態宣言が発令され、本部事務局のある東京都では外出自粛や3密回避、衛生面等に一層気を引き締め、人々の危機管理意識が高まっています。

 

当協会も感染拡大のリスクを抑制するため、時差出勤や在宅勤務を導入させて頂いております。

お問い合わせ対応やお手続きに通常よりお時間を頂き、ご迷惑をお掛けすることも多いかと思いますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

今回の影響で、外出機会が制限されている方が増えているかと思います。

仕事へ行けない方、休校等により自宅での生活をしばらく続けなくてはいけないお子さん、ご家族も多い状態です。

 

今現在は、ご自身、ご家族の安全はもちろん、できるだけ多くの国民の命を守るために、外出自粛や3密回避、手洗い・マスク・咳エチケット等の衛生対策を行っていくことが不可欠です。

 

しかし、自宅でテレビやインターネットだけの生活になってしまうと、運動不足やストレスにより免疫力が低下してしまう面がありますので、自宅での生活が多くなってしまった方は是非、以下のような対策を取り入れられているか確認してみて下さい。

 

1.朝、起床後は一杯の水を飲み、日光を浴びる

2.食事は1日3食、決まった時間に摂る

3.昼寝は20分までと決める

4.家事や階段の上り下りなどで身体を動かすよう心掛け、プラスで1日10分の運動(踏み台昇降、筋トレ、ストレッチ等)を行う

5.夜は日付が変わる前に就寝し、寝る1時間前にはテレビやスマートフォンの光を目に入れないようにする

6.笑いのある生活を

 

ポイントとしては自律神経の乱れを防ぐことと、血流・筋肉量を維持することです。

 

自律神経の乱れや血流の低下は免疫機能を低下させるとともに、脳の活動を低下させるので、感染リスクが上がったり、精神不安定や認知機能の低下を招く要因となります。

 

また水分摂取量が減ると血流が悪くなるので、1日1.5ℓ以上の水分摂取を心掛け、食事もバランスよく食べることで免疫機能を維持しましょう。(免疫細胞の材料も、脳・神経の材料も、ホルモンの材料も栄養です!)

 

「笑いのある生活」について、笑いはNK細胞の活性を高めたり、ストレスを軽減する効果がありますので、こんな時こそ、不安に陥り過ぎずに肩の力を抜き、笑いある時間を大切にしましょう。

 

何かと不安が多い時期ですが、皆様のご健康をお祈りするとともに、一日も早い収束を心より祈念申し上げます。

 

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

[ 公式サイト ] はこちら

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

前へ 前へ

お問い合わせ

CONTACT

P&A会員や資格取得について、予防医学・代替医療についてのお問い合わせはこちら

  • お電話でのお問い合わせ 03-5269-1731(代)
    bottom_img04.png
  • メールでのお問い合わせ
  • メールお問い合わせ
  • 各種お申込み
  • 会員限定ページ
  • page top