下記は日本精神神経学会のシンポジウムに於いて、大阪樟蔭女子大学大学院人間科学研究科の夏目誠先生が発表した「出来事のストレス評価」のストレス点数チェック表です。自分にどの程度のストレスがあるかについては個体差があり、判別が難しいと言われていますが、そのストレスの原因であるストレッサーが日常的にどの程度あるかを確認することにより、ストレスの度合いを測ろうというものです。このストレッサーからの測定法は、生活上の出来事と日常のいらだち事などに大別されます。ここ1年の間で、あなたが体験したストレス要因となる出来事をチェックし、その合計点を計算してみましょう。
【ストレス時に必要な栄養素】
ストレスが加わると、その刺激に対抗して身体を守ろうとする防衛反応が起こります。その時に必要になる栄養素や消耗する栄養素があり、それらが不足すると、ストレスに上手く対応できなくなり、身体に様々な症状が現れます。普段から、これらの栄養素をしっかり摂っておくことと、バランスの良い食事を摂るように心掛けることで、ストレスに負けない身体づくりをしておくことが大切です。
上記の他に、神経の興奮を抑え、リラックスを促すGABA(γ-アミノ酪酸)、神経の鎮静作用や抗うつ作用など精神安定に関与するトリプトファン、ストレスによって負担のかかる内臓を保護し、脳内のホルモンバランスを調整して脳神経系の働きを円滑にするレシチンの摂取がお勧めです。またストレス過剰な状態は交感神経が優位に働くため、消化吸収が悪くなったり、腸内環境にも悪影響を及ぼします。「仕事をしながら」や「スマートフォンを操作しながら」といった「ながら食い」は避けて、食事に集中して良く咀嚼(一口30回が基本)するよう心掛けましょう。また水分はこまめにとり、食物繊維や乳酸菌、乳酸菌生産物質なども補いながら、便秘や下痢にならないように気をつけましょう。ストレスを感じた時には甘いお菓子ではなく、ナッツや豆類、小魚、ビタミンの多いフルーツなどがお勧めです。また生活面では、お風呂に入ったり、散歩や運動なども気分転換になり効果的です。
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NPO法人 予防医学・代替医療振興協会