昨日今日と、東京は暖かく春らしい陽気です。
新型コロナウイルスの影響で外出を控えている方も多いかと思いますが、適度に日光を浴びることは、ビタミンDの合成やセロトニンの分泌を高め、免疫機能や自律神経機能の働きに大きく寄与します。
是非、窓際での日光浴や、人ごみをさけての散歩を楽しみましょう。
さて、今回も前回に続き、11月9日(土)に開催された学術交流会の報告をさせて頂きます。
今回ご紹介させて頂くのは中国算命学研究家でいらっしゃる、砺波洋子先生のお話です。
砺波先生は、学問としての算命学に基礎をおきながら、延べ1万人以上の方の相談に応じてこられています。
中国算命学は一見、予防医学を関係のないように感じられますが、その方の心のあり方や生き方について知ることは、オプティマル・ヘルスを達成するためにも大切なことです。
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「運命と身体のつながり」
砺波 洋子 先生(中国算命学研究家)
道教の思想に基づいた中国算命学は、中国発祥の干支暦をもとに、年と月と日の干支を出して、人の運命を占う占星術です。
中国陰陽五行を土台とした運命学の一つで、占術というよりは学問の一つとされてきた歴史があり、その根底となっている自然科学、万象学を基礎とした人間学と言えます。
人間の生き方として一番大切なのは、「自然に逆らわず、自然のまま生きる」という考え方です。砺波先生は、算命学やさらには「気」を臨床的な立場から検証する研究家としても知られ、第一線でご活躍されています。
10代続く家系には1,000人の先祖のエネルギーが関わっているとも言われ、運命はその家系からの流れを汲んでいるものと考えられています。
算命学では、その人が持って生まれた星や守護神、特性や宿命、相性などを算出することが出来ます。
特に生まれてきた日の干支が一番重要となります。
干支とは、陰陽五行を基礎にした十干(精神)と十二支(時間=肉体)を組み合わせたものです。
陰陽五行思想とは、この世界に存在するものに陰と陽という相反する気が流れ、満ち干きを繰り返し、木・火・土・金・水の5つの要素に分類され、影響しあい存在しているという考え方です。
陰占は無意識(生まれ持ってきた要素)を表し、一方、陽占は有意識(普段から自覚する性格・思考・行動)を表します。
他方、十ニ支は暦や方角を表すもので、時空間のエネルギーの推移を表します。
令和という新しい時代に移り、「陰」から「陽」への大きな変動期を迎えており、情勢は刻々と変化しています。
今こそ自然に学ぶべき時が来ており、自分の内面を見直すこと、自分らしい自然観に気づくことが大切なのだと砺波先生はおっしゃっていました。
今回の講演を通して、様々な物事のとらえ方や健康、人生観を考える良いきっかけになったのではないでしょうか。
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次回は、元ミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタントのエリカ・アンギャル先生の講演内容をご紹介致します。