『栄養療法の潮流と細胞膜栄養療法』岡治道先生(学術交流会・講演報告④)
2018.10.19更新
P&A会員の皆様、こんにちは。
今回は、第20回 P&A学術交流会(9月15日開催)の講演報告として、ナチュラルクリニック代々木・医師、P&A学術委員の岡治道先生の講演内容をご紹介させて頂きます。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
「栄養療法の潮流と細胞膜栄養療法」
岡 治道 先生(ナチュラルクリニック代々木・医師/P&A学術委員)
長年、整形外科の分野に従事していたという岡治道先生。
ご自身が肝臓移植をされたことをきっかけに栄養療法と出会ったそうです。
「医学部では栄養学は学びません。」
と、ナチュラルクリニック代々木での診療を始められたことで患者さんの変化に驚くと共に、食事・栄養の大切さを改めて感じたと仰っていました。
栄養学の歴史、栄養療法の現代の流れ、細胞膜栄養療法、栄養の語源などについてお話しをされ、栄養の語源にいては「考養」と「親に考を尽くすこと」の意味で用いられ、その後に身体を滋養する意味で「営養」と表記されていたとのこと。
栄養とは、現代の生理学的な働きではなく、身体を健康にするという意味が昔からあったということは、本質的なものであると思いました。
また、現代では糖尿病、脂質異常症、高血圧症等の生活習慣病をはじめ、食物繊維の不足、女性の痩せ、低体重などの新型栄養失調が問題視されていること。
その他、知能障害や精神障害なども増えている背景に、化学物質の影響や栄養状態以外にも晩婚も関係していると、現在の社会背景についても述べられました。
また、TCAサイクルにおいてのビタミンやミネラルの大切さやオーソモリキュラー医学の特徴、栄養療法のポイントとなる低血糖症を改善させるための糖質摂取量やGI値を考えた食品の摂取方法などと併せ、これらの働きをより高める為の細胞膜についてのお話など、幅広い視点でお話しして下さいました。
日本ではまだ栄養療法についての理解が乏しい現状ですが、岡先生のお話は分かりやすく、栄養療法の重要性や可能性を考えさせられるお話でした。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
次回は、当協会(予防医学・代替医療振興協会)理事長・医学博士の神津健一先生の講演内容をご紹介させて頂きます。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…
NPO法人 予防医学・代替医療振興協会
本部事務局
公式WEBサイト https://www.pamedicine.jp/
投稿者: