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2020.10.23更新

 

気温が下がり乾燥が気になる季節になりました。

手洗いうがい、マスク着用に加え、室内の乾燥対策もしっかりと行いたいところです。

 

 

▮空気が乾燥すると何が起こるのか?

 

気温の低下や暖房の使用等により、これからの時期は乾燥が気になります。

乾燥に注意が必要な理由として次のことが挙げられます。

 

1.風邪を引きやすくなる

ウイルスの侵入を防ぐ第一の砦である、鼻や喉の粘膜。

これらの機能は乾燥によって低下します。

 

2.ウイルスが活発化する

ウイルスは寒冷に強いものが多く、乾燥によって飛散しやすくなります。

 

3.皮膚のバリア機能低下

乾燥によって皮膚のバリア機能が低下し、外的刺激に弱くなってしまいます。

かゆみなどを引き起こし、肌トラブルの原因にもなります。

 

 

▮体内の乾燥にも要注意

 

冬は夏場のような汗をかくことはありませんが、体内の水分は皮膚や粘膜、呼吸などから蒸発しています。

気温が低くなると喉の渇きを感じにくくなるため、知らず知らずのうちに脱水状態になっているケースもあります。

 

1日に失う水分量

 

室内の急激な寒暖差によって血圧が低下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。

 脱水により血液がドロドロになっていることでも発症リスクが高まります。

冬場は意識して水分補給を行うようにしましょう。

 

 

▮今すぐできる乾燥対策

 

<マスクの着用>

他人への感染を防ぐためのマスクですが、喉の保湿にも効果的です。

清潔なものを身に付けましょう。

 

<加湿>

理想的な湿度は50~60%程と言われています。

加湿器や、お湯や水の入ったカップを置いたり、水が垂れない程度に絞ったタオルをかけるなどして、対策を行いましょう。

 

<湯温はぬるめに>

お湯の温度が40℃以上になると、体表面の保護成分として働く油分が一緒に流れやすくなります。

湯船やシャワー、家事の際の湯温はぬるめにしましょう。

 

<水分補給>

体内の水分量を維持することは、脱水や皮膚の乾燥、ヒートショックの予防としても有効です。

こまめな水分補給を心掛けましょう。

 

 

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投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2020.10.19更新

 

フレイルとは、「Frailty」(虚弱)が語源となる概念で、老化に伴い運動機能や認知機能等の身体機能が低下し、健康障害を起こしやすい状態のことを指します。

健常と要介護の中間的な状態で、普段の生活習慣によって要介護に移行することも、逆に健常に戻ることも可能な状態です。

フレイルには、身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルがあり、身体的フレイルは、ロコモやサルコペニアの影響を大きく受けることが知られています。

 

▮ビタミンCと筋肉の密接な関係

ビタミンCの摂取量が多く、また血中濃度の高い人は、骨格筋量を高く維持していることが、栄イーストアングリア大学が中高年を対象に行った研究で明らかになりました。

 

▮新たなフレイル防止策?

調査チームは、42~82歳の男女13,000人あまりを対象に骨格筋量を計算し、ビタミンC摂取量を7日間の食事記録により分析したほか、血中ビタミンC濃度についても測定をしました。

調査の結果、食事及び血中にビタミンCが多かった人は少なかった人々に比べて、推定される骨格筋量が多いことが分かったそうです。

ビタミンCの摂取が加齢による筋肉減少(サルコペニア)の予防や、筋肉の健康維持につながる可能性が示唆されました。

 

▮サルコペニアやフレイルはQOL低下をもたらす

近年、日本においても、高齢者の筋肉量低下(サルコペニア)やフレイルは、健康寿命を短くする要因として問題視されています。

 

ビタミンCは強い抗酸化作用をもつビタミンであり、体内の老化要因となるフリーラジカルから細胞や組織を守る働きが広く知られています。

美容やアンチエイジング面で注目されがちですが、加齢による骨格筋量や筋力の低下が懸念される高齢者において、更に注目される栄養素だと言えるでしょう。

 

 

出典:「栄養学雑誌」
Lower Dietary and Circulating Vitamin C in Middle- and Older-Aged Men and Women Are Associated with Lower Estimated Skeletal Muscle Mass
Lucy N Lewis, Richard P G Hayhoe, Angela A Mulligan, Robert N Luben, Kay-Tee Khaw, Ailsa A Welch
The Journal of Nutrition, nxaa221, Published: 27 August 2020

 

 

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投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

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