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2024.09.10更新

 どんな病気でも、これまでの西洋医学では食事や運動など、生活習慣との関係をはっきりさせてきませんでした。食事指導が必須とされているメタボリックシンドロームでさえ、まず 抗コレステロール薬や降圧剤(血圧低下薬)を処方し「薬さえちゃんと飲んでいれば、何を食べても構いません」という医師がいるのです。

 しかし、生き物の体は、食べたものや水や吸い込んだ空気によって、骨や血液や筋肉が出来上がっていくのですから、「薬さえ飲めば…」はありえません。むしろ「薬という異物を入れず、血や肉となる食べ物をしっかり摂れば、体はまた健康になっていきます」というのが自然というものでしょう。

 老いは、生き物にとって避けて通ることのできない生命現象です。人間の場合、肉体的な成長が止まる25歳頃から、老化は次第に誰でも起こってきます。ただし、老化のスピードは人によって異なります。「もう年だから、今更食べ物を変えても遅い」などと思っていたら大きな誤解です。老いを如実に感じ始めてからこそ、食事を変えて栄養をしっかり摂りましょう。

 

【日本食を見直そう】

 食べ物を変えていこうとする時、参考にしてほしいのは「昔の日本食」の在り方です。実際に、従来の日本食を食べ続けている戦前生まれの人の方が、今の若い人よりも血液データが良いケースがあります。

 これまでの長い歴史の中で、日本人は主食としてパンではなく米(胚芽米、発芽玄米)を食べていました。米は、パンやパスタ類と違って、それ自体が塩や砂糖などの調味料を含まない本当の自然食です。特に玄米は、その生命を丸ごと食べるというバランスのとれた「一物全体食」の見本です。

 また、パンの発酵に使われている添加物のイースト菌は、体にとっては有害菌となりえることが分かってきています。食べ過ぎにより繁殖することで体調を悪くし、腸の消化能力に影響して免疫力を落とすとも言われています。パンは、それ自体に砂糖や油脂が含まれているので、全体としてカロリーの摂り過ぎになるということもあります。主菜として、日本人は伝統的に肉ではなく、魚や大豆を食べてきました。このため、日本人の母親の母乳にはDHAやEPAが欧米女性の母乳よりも多く含まれていて、子の成長にいい影響を与えているという調査研究があります。

 海のものを食べてきたということが、民族としての体質を決定づけたとも言えます。日本人は、牛乳を飲む習慣がありませんでしたが、かつての日本では、カルシウムなどのミネラル摂取量は十分でした。これはワカメや昆布などの海のものからカルシウムやマグネシウムなどを吸収していたためと考えられます。

 牛乳は、カルシウムが効率的に摂れると考えられていますが、実際には「毎日欠かさずに牛乳を飲んでいます」という人の骨量が非常に低くて、骨がスカスカ状態であるということがよく起こります。更に足腰の痛みや肩こり、頭痛などを多く抱えているケースもあり、これは「ミルクパラドックス」の影響ではないかと考えられます(ミルクパラドックスとは、牛乳を多く飲むことで、体がカルシウム過剰と判断し、骨からカルシウムを溶かし出し、血液中のカルシウムを増やそうとします。その結果、骨がもろくなっていく現象のことを指します)。

 また、発酵食品が腸に良いと言いますが、ヨーグルトに含まれているのは動物性の乳酸菌で、日本人の腸にあっているかは疑問です。実際に「ヨーグルトを食べるとお通じが良くなる」と言いますが、同時に腹痛があったり、ガスの溜まった感じがあるなら要注意です。それは実はお腹を下しているのであって、消化・吸収できない物質が胃腸に入った時の緊急排泄という自浄反応かもしれないのです。

 何百年も、習慣的にヨーグルトを食べてきたヨーロッパの人の腸と、日本人の腸が違っていても当然です。逆に日本人の腸は、長い間食べ続けてきた納豆などの大豆発酵食品を消化・吸収するにのは適しています。結局、その民族が長年食べてきたものを食べていくのが、体にやさしい食であり、自然なアンチエイジングにもつながり、脳をイキイキ働かせてくれます。

 納豆

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2024.08.10更新

 西洋医学の薬は、ほとんどが対症療法です。つまり病気を根本から治すのではなく、その時の痛みやつらさを感じなくするための「その場しのぎ」の作用です。例えば頭痛薬は、頭痛が起きている原因を改善しているのではなく、頭痛を感じる神経を麻痺させているのです。

 更に精神医療の現場では、非常に混乱した不合理な処方が行われています。もっとも代表的なものが「多剤投与」です。これは、例えば抗不安薬が2種類、睡眠薬が5種類などというように、同じ作用または同じ系列の薬剤を何種類も重ねて処方することを言います。悲しいことに、多剤投与を行っているのは、世界の中でも圧倒的に日本の精神科病院が多いのが実情でした。平成21年の厚生労働省「今後の精神保健医療福祉の在り方等に関する検討会」資料によれば、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどでは「単剤投与(投薬は1種類だけ)」の比率が80%以上、中国、台湾でも70%以上で、多剤投与を行っているところは20~30%なのに対し、日本ではなんと80%近くが多剤投与を行っていました。また、ほとんどの国では3種類以上の薬を同時に使用するケースはゼロなのに、日本では3種類以上が50%にも達していました。この頃の日本の精神医療施設での処方薬剤種数は平均7~8種類にも及んでいたのですから、まさに日本は薬害天国だったと言えるでしょう。

 私たちの体は、毎日の食事で摂り入れた栄養と、水と空気でできているのです。そこに、何種類もの化学合成された薬剤が入ることでどうなるのか…当然弊害が起こります。ろれつが回らない、口がもつれる、目の焦点が合わない、体が鉛のように重くなり、ベッドから起き上がることもできない、めまい、吐き気、頭重感、喉の渇き、便秘、湿疹やじんましんなどの皮膚症状など…。薬害は更に内蔵機能や血行にも影響は及びます。精神科には、いつも体のあちこちの調子が悪く、内科や皮膚科、整形外科、婦人科など色々な病院を回って診察を受け、結果的にさらに沢山の薬を処方されている患者さんがたくさんいます。

 こうなると、もともとその人が持っていた疾患とは何だったのか?区別がつかないほどに薬害が体をむしばんでいくのです。

 日本では、2014年度の診療報酬改定において、抗精神病薬処方の剤数制限が行われ、4剤以上の処方で診療報酬が減算されることとなり、2016年度の診療報酬改定では、3剤以上に制限が強化され、精神病棟に入院中の患者が退院時に抗精神病薬の剤数、投与量(クロルプロマジン換算)を一定の割合で減薬・減量することで診療報酬が算定できる薬剤総合評価調整加算が新設されました。また、外来においても薬剤総合評価調整管理料が新設され、向精神薬の減薬・減量が推し進められていくことになりました。それでもまだ日本国内では、多剤投与で苦しんでいる患者さんは後を絶ちません。

お薬手帳

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2024.07.10更新

 毎日の食事で、必要な栄養が足りなかったり、栄養バランスが悪かったりすれば、活動性が鈍るだけでなく、免疫力が低下します。そして認知症や癌のような、細胞組織の異常から起こる病気にもなりやすくなります。

 なぜなら、人は食べたものによって体ができているからです。老化によって記憶力や認知力は低下しますが、食べ物の栄養によって脳と体が作られる以上、脳機能の健康も、食事のあり方で大きく変わってくるのです。例えば、脳の30%はレシチン(リン脂質)でできています。脳の神経細胞には、セロトニンやドーパミン、アセチルコリンなどの情報伝達物質がありますが、これらは、レシチンや糖鎖などの栄養成分を十分に摂ることで、バランスよく脳内に存在することができるのです。「記憶力が年々低下している」「認知症の家族に何をしてあげたらいいかわからない」こんな時は、まず毎日の食事を見直すことから始めてみませんか?

 

【脳を疲労させ、記憶力や認知力を落とす食生活】

 下記のチェックボックスで当てはまるものにチェックを入れてみましょう。6つ以上チェックがある人は「疲れが取れない」「イライラして集中力が出にくい」「物忘れしやすい」などの脳機能の不調を感じているのではないでしょうか。今すぐその悪習慣に別れを告げて、脳を鍛える正しい食べ方を学びましょう。

□ 肉料理が多く、魚類(特に青背の魚)はあまり食べない

□ レシチンを多く含む大豆、大豆製品、卵(特に卵黄)、ゴマなどをあまり食べない

□ 野菜や生の果物をあまり食べない

□ うどんやおにぎりなどの炭水化物だけで腹を満たすことが多い

□ コロッケやフライなどの揚げ物を、コンビニなどで買ってきて食べることが多い

□ 白砂糖を含む食品(甘い菓子、スナック菓子、加糖コーヒー、清涼飲料水)をよく摂っている

□ コーヒーや紅茶などカフェイン飲料を一日10杯以上飲んでいる

□ ラーメン、スナック菓子、できあいの惣菜や弁当など添加物の多いものをよく食べている

□ 長期間にわたって、お酒を泥酔するまで飲む習慣が続いている

□ イライラしたり、一人でくよくよ悩みながら食事を摂る(お酒を飲む)ことが多い

□ 喫煙している

 脳にとってマイナスな食事とは、

①ビタミンやミネラル、不飽和脂肪酸などの栄養成分が足りない

②添加物、化学調味料が多い

③塩分が強い

④カフェインやアルコールなどの刺激物が多い   などです。

 身体の老化をもたらす生活習慣病と、ほとんど同じです。血糖や血圧、コレステロールの問題は、男性は早ければ30代後半から、女性は40代後半から起こりやすくなります。脳機能の衰えを自覚するのは、それよりも10年ほど後、40~50代になるかもしれません。まさに「最近、ちょっとぼけ始めた?」「物忘れがひどくて…」と不安になる時期と、ぴったり当てはまるのではないでしょうか。

 では脳機能の低下を防ぐにはどうしたらいいでしょうか? 体を作っている細胞のひとつひとつは、日々入れ替わります。脳では、細胞そのものは入れ替わりませんが、個々の細胞を作っている分子が刻々と入れ替わっています。その分子を作る材料がうまく食べ物として補給されればいいのです。

【脳のストレスを取り除く栄養成分とは】

 ここに挙げる栄養成分は、「脳を鍛える栄養成分と食品」の代表的なものです。大切なのは、毎日の食生活で体と脳にストレスを与えないこと。そしてここに示した栄養成分を十分にとるにはどうしたらいいかということです。

★レシチン…大豆製品、卵黄、ゴマ、うなぎ、小麦胚芽、チーズ、レバー、緑黄色野菜(人参、ブロッコリー、ピーマンなど)、酵母

★DHA/EPA…マグロ、鮭、タラ、ブリ、ハマチ、青背の魚(イワシ、ニシン、サンマ、アジ)、ウナギ

★GABA…玄米、トマト、ナス、アルファルファ、小魚、納豆、味噌、漬物

★各種ミネラル…海藻類(海苔、ヒジキなど)、大豆製品、あさり、玄米、切り干し大根、ナッツ類

★ビタミンB群…豚肉、レバー、玄米、胚芽米、青背の魚、ウナギ、カレイ、マグロの赤身、カツオ、キノコ類

★ビタミンC…ブロッコリー、カリフラワー、小松菜、ホウレン草、赤ピーマン、柿、レモン、いちご、イモ類

★糖鎖…キノコ類、ツバメの巣、藻類、亜麻、サメ軟骨など

 

 世界中で多くの研究者が、認知症と食事について、研究報告を発表しています。中でも多くのデータが出てきているのは。高脂肪、高エネルギーの食事と認知症との関係です。東京都老人総合研究所の「認知症高齢者に関する総合的研究」では「アルツハイマー病のモデルマウスに食事を与える時、エネルギー(カロリー)を制限するとアルツハイマー病の特徴である脳の老人斑の形成が約1/3に減少します。逆に、エネルギーの高い高脂肪食を与えると、老人斑の形成が2倍に増加します」というデータを紹介しています。

 エネルギーや脂質の摂り過ぎは、糖尿病や高血圧の原因になり、体内の酸化ストレスを増加させることから、癌の発症にも関係すると言われています。当然、脳の認知機能にも影響を与えます。炭水化物(糖質)のうどんやパンを食べ過ぎず、ビタミン、ミネラルを多く含んだ野菜や、脂質が低くたんぱく質が多い魚や大豆製品をしっかり摂る必要があります。また甘いおやつの食べ過ぎにも注意しましょう。

 つまり脳トレより食トレです。「高脂肪を避け」「バランスよく食べる」をできるだけ早い時期から行いましょう。

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2024.06.10更新

手足が冷たいなど冷え性で悩んでいる人は、女性では66.6%、男性では43.2%の調査結果が発表されています。冷え性を放置しておくと、免疫力が落ちて風邪やウイルスに感染しやすくなるだけでなく、体温維持機能が低下するために体温が下がり、なかなか元に戻りにくくなってしまいます。冷え性の改善には、食事の仕方や衣類、運動、入浴の仕方など、日常において様々な方法がありますので、できるところから実践しましょう。

■衣類
麻、ウール、シルク、綿のような天然素材は、吸収性や保湿性が高いのでお勧めです。あまり締め付けの強い洋服を身に着けると、圧迫されるために血行が悪くなり、かえって冷えを引き起こしてしまうので、ゆとりがある服装を選ぶようにしましょう。また身体の血液は重力の影響で約70%が下半身に集中しています。足が冷えると血流が悪くなり全身に巡る血液の量も少なくなるので、足元から温めましょう。

■運動
寒い所では、交感神経の働きによって毛細血管が収縮し、体の表面の温度が低くなります。散歩やラジオ体操などで身体を動かすことで、筋肉で熱が作られ、血液の巡りが良くなって身体が温められます。冷えを感じたら、手足の力を抜いて、手首・足首をブラブラさせるだけでも血行促進効果が得られます。

■入浴
お風呂は身体の汚れを落とすためだけではありません。「湯治」という言葉がある通り、湯に浸かることで体の機能の回復が促進される効果があります。38~40度の湯船にじっくり浸かると、体を休める副交感神経が優位となり、毛細血管が広がって血行が促進されます。入浴効果を高めるためには、塩や日本酒をコップ1杯程度入れたり、よもぎやはっか、ゆずなどの薬草を入れる方法があります。

■食事
冷え性を改善させるために、体を温める食べ物を摂り入れるようにしましょう。身体を冷やす食べ物は、焼いたり蒸したりするなど加熱する、果物なら干す、また、体を温める食べ物と一緒に摂ることで、体を冷やす性質が弱まります。冷えを感じる時は、食べ物も飲み物も温かい物を選びましょう。

■温熱性の食材(陽性食品)と寒涼性の食材(陰性食品)
食材には体を温める「温熱性の食材(陽性食品)」と、体を冷やす「寒涼性の食材(陰性食品)」があります。「平性の食材」はどちらでもない中間の食材のことを言います。体が冷えやすい方は、寒涼性の食材は加熱したり、温熱性の食材と一緒に摂るなどして体を温める工夫をしましょう。例えば、大根は体を冷やす陰性の食品ですが、煮物や鍋物の具として温めて食べれば「冷やさないもの」になり、温める食材の生姜やねぎを加えて調理すれば「体を温める料理」になります。また体を冷やす夏野菜であっても、加熱したり薬味を足すことで体を温める料理になります。

陽性と陰性

 

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2024.05.10更新

 食べ物と健康の関係は、古い時代から語られてきましたが、食品に含まれる成分を「栄養素」として抽出、分析され始めたのは1700年代からです。長い歴史の中で、栄養素は身体を作り、動かしている、私たちの健康に欠かせないものだということが明らかになりました。

 特に私たちの身体を動かすエネルギー源になる、糖質、たんぱく質、脂質については「三大栄養素」と呼ばれ、三大栄養素を摂ることの重要性が広く知られるようになりました。

 臨床では、生活習慣病の予防や治療食は、エネルギー量を重視し、カロリー計算がなされるようになりました。食べ物でカロリーを摂りすぎれば太り、カロリーを摂らなければ痩せるという考え方は、ダイエットの基本概念となっています。

 また、ビタミン・ミネラル類は微量栄養素として、身体の調子を整える成分としてよく知られるようになりました。日本では、厚生労働省で「栄養所要量」が定められ、日本人が一日に最低限必要な栄養素の量を指導しています。これはビタミンA欠乏のために起こる「夜盲症」や、ビタミンD欠乏のために起こる「くる病」、ビタミンB1欠乏のために起こる「脚気」等の「ビタミン欠乏症」や「ミネラル欠乏症」を防ぐことのできる量を示しています。

 栄養素を不足しないように摂取することで、欠乏症の予防やカロリー不足を解消し、病気になるリスクを減らすことができます。

※「栄養所要量」日本人が健康を保つために必要なエネルギー及び各栄養素の標準的な摂取量を示すものです。具体的には、年齢や性別に応じて一日当たりに必要なエネルギーや各栄養素について、それぞれの数値をまとめたものです。バランスのとれた食事の献立作りの基準として、幅広く用いられています。

 栄養所要量が定められたことで、健康的な食材選びや食べる量の目安がわかりやすくなりました。栄養成分表に従い、食料の重量を計測することで、その食材に含まれる栄養素の量やカロリー量を算出し、コントロールできるようになりました。

 

農業

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2024.04.10更新

 私たちの性格は、ほとんど脳に支配されていると言えるでしょう。笑ったり、怒ったり、冗談で人を楽しませたり、暴言で人を傷つけたり…。これらの喜怒哀楽や行動パターンは、脳の指令に依存しています。もっと詳しく言うと、脳内のホルモン分泌や、神経組織の情報伝達が、私たちの気持ちや行動を左右しています。

 私たちの脳内には、嬉しくなるホルモン、充実した気持ちになるホルモン、恐怖を感じるホルモン、イライラするホルモン等があり、その分泌の仕方によって、考え方や行動まで変わってしまいます。

 ホルモンの原料は何でしょう? 食べ物からできています。ひとりぼっちの食事(孤食)やインスタント食品中心(食品添加物)の食事…。朝食抜きや夜遅い食事。スナック菓子や清涼飲料水などの間食…。このような食生活を続けていると、食べ物の偏りや生活習慣から、イライラするホルモンが多く分泌されるようになります。すぐに怒ったり、飽きっぽくなったりします。

 一人で食事をする子供、週に3回以上朝食を抜いている子供は、将来犯罪に走る率が高いというデータも出ています。

 一方、良質なたんぱく質やビタミン・ミネラルの豊富な食材を食べ、家族と一緒に楽しい食事をすると、ドーパミンやセロトニン、GABAという快感物質(ホルモン)が出てきて、幸福感でいっぱいになり、キレたり怒ったりしなくなります。また集中力がつくので、勉強や仕事がはかどるようになります。

 このように食事は、人間の気持ちや性格まで変えてしまうほど、大切なものです。

お鍋

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2024.03.10更新

 「統合医療」は、現代西洋医学のと代替医療が、互いの長所を生かし、短所を補うことで統合発展した時に、実現できる全人的医療です。具体的に統合医療が、どのような形で実践されるかは、個人の体質や環境によって異なると考えられるため、統合医療はオーダーメイド医療であるといえるでしょう。

 統合医療では、病気は一次予防のため、つまり病気にならないようにするための代替医療として、特に食事療法や、栄養補助食品が、重要視されるものに挙げられます。病気の診断や治療は、現代西洋医学のの得意分野です。しかし統合医療では、病気と闘うことよりも健康を維持し病気を予防することが協調されます。

 社会や環境が、健康な生活を維持するのに適していなければ、個人が健康であり続けることは難しいでしょう。従って、予防医学を主体とする統合医療の実現には、代替医療の実証や医療制度改革、代替医療を評価し選択するためのシステム作りだけでなく、健康の維持増進に適した社会や環境を整えることが不可欠です。

 統合医療を実現するためには、関係する政府機関や民間企業、消費者である私たちが、それぞれの立場から発言し、代替医療を発展させることが必要となります。統合医療実現のカギを握るのは、関係する多くの団体や人々の協力です。

 まず、研究体制のさらなる充実が必要となります。統合医療のための研究には、臨床研究や基礎研究だけでなく、医療システムなど社会医学的な研究も含まれます。米国では代替医療の臨床研究は設備されつつあるので、現時点では、基礎研究や社会医学的研究の重要性が指摘されています。一方に、日本ではいずれの研究もまだこれからという段階です。

 これらの研究の推進には、大学や公的研究機関に加えて、関係する民間企業による協力も不可欠です。

 研究

 

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2024.02.10更新

 代替医療には、前項で述べたように沢山の種類があります。個々の代替医療は、それぞれの民族や国家、文化的背景から体系化されてきており、理論や施術方法を見るとき、必ずしも似通っているとは言えません。しかし、これら多種多様な代替医療にも、次のような共通する原則があります。

①予防を最善とする医療である

➁自己治癒力を利用する

③全人的医療である

④安全性が第一である

⑤利用者が積極的に関りを持つ医療である

 

①予防を最善とする医療である

 代替医療は、健康増進や病気の予防に利用されることも多くあります。疾病の予防が代替医療の究極の目標です。予防医学では、病気にならないように気を付ける「1次予防」が重視されます。現代西洋医学は病気の診断と治療を主体とした医学であるため、病気の早期発見と早期治療である「2次予防」や、病気の治療やリハビリテーションを行う「3次予防」を得意とします。これに対して、代替医療には健康法なども多く、1次予防が中心となります。もちろん3次予防として、治療やリハビリテーション目的に用いられる代替医療も少なくありません。しかし一般に病気の1次予防には代替医療が適切です。予防医学における現代西洋医学の役割は、その人がどんな病気になりやすいかを個人の遺伝情報などによって診断することであり、代替医療の役割は、その情報に基づいて病気の予防に努めることであると考えられます。

➁自己治癒力を利用する

 代替医療の原則の一つは、自己治癒力を利用することにあります。私たちの体は、健康を維持する能力、障害から健康を回復する潜在力を持っています。つまり、適切なきっかけを与えたり、環境を整えたりすれば、私たちの体は自らを治す力を発揮します。もちろん、現代西洋医学でも、代替医療と同様に、自己治癒力が利用されます。医師の役割は、自己治癒力による回復を順調に進めるため、障害を除き治療に向かうように環境を整えることです。代替医療も現代西洋医学もどちらも自己治癒力を大いに利用しているわけですが、現代西洋医学の方は医学によって病気を治しているのだという意識が医療者側に存在するのに対して、代替医療の方は治療過程において裏方に徹しているといえるかもしれません。各種代替医療についての理論の解説や宣伝・広告には、必ずと言っていいほど「自己治癒力(あるいは自然治癒力)を高める」といった表現があるはずです。

ホメオスタシス

 

③全人的医療である

 代替医療は、対象となる人を「全人的」に扱うという特徴があります。一方、現代西洋医学では、その人の全体を見るというよりは、症状や検査データに基づいて原因を特定し、疾患を診断することが重要であり、診断結果に基づいて治療が決定されます。一般に診断が同じであれば、治療薬は同じになります。急性期にある疾患に対しては、このアプローチで十分ですが、生活習慣病や慢性疾患では必ずしも有効でないことがあります。代替医療は、考え方が少し異なります。例えば漢方薬を処方する時、まずその人全体を診て体質を判断し、処方が決まってきます。そのため、同じ症状や病気であっても、人によって処方される薬が異なってきます。ある人が健康であったり、病気になったりするのは、心身の相関、精神や感情、遺伝や環境といった様々な要素によります。代替医療の考え方は、個人の健康状態を決めるこれらの要素の調和を保つことが、健康を維持することになるというものです。代替医療は、れらの要素に介入することによって、健康を維持し、病気を取り扱う「全人的医療」なのです。ところで全人的医療を表す言葉として「ホリスティック医学(医療)」があります。これは1960年代の米国で、現代西洋医学に対する批判として提唱されはじめた概念であり、自己治癒力を重視するという特徴があります。ホリスティック医学では、アーユルヴェーダや中国医学といつた代替医療の考え方も採り入れていますが、ホリスティック医学自体は代替医療ではなく、統合医療に近い考え方です。なおホリスティック(holistic)はギリシア語の「holos(全体)」を語源としています。人間を臓器の集まりによって成り立っていると考える現代西洋医学に対して、ホリスティック医学では、健康や癒しとは、本来身体だけでなく、目に見えない精神・霊性も含めた人間の全体性と深く関係があると考えます。つまり血液検査や尿検査が正常値だから健康であるのではなく、身体と精神や環境が、程よく調和している状態こそが最良の健康だと定義づけられています。自分の健康を病院や医師に委ねるのではなく、積極的に自分の身体や心の状態を知り、自主的に関わることで、病気の治癒や予防が可能となります。

④安全性が第一である

 代替医療のもっとも重要な原則として、安全性が挙げられます。健康の増進と病気の予防を、主な目的とする種類の代替医療では、副作用がなく安全であることが求められます。そして医療事故や副作用に関して、これまでの報告から判断すると、代替医療の方が現代西洋医学よりも安全性が高いといえるようです。重症化してしまった病気や難病を扱う現代西洋医学の分野の方で、副作用報告が多いのは仕方のないことかもしれません。また代替医療によるトラブルが全くないわけではありません。

⑤利用者が積極的に関りを持つ医療である

 多くの代替医療にみられる特徴として、利用者である私たちが代替医療の実践に積極的に関わっていくという点が挙げられます。例えば、瞑想やヨーガといったリラクゼーションのための治療、栄養補助食品の選択や様々な食事療法といった代替医療は、提供者側からのアドバイスや指導を参考にしつつ、実際に実践し継続するのは、利用者である私たちです。これに対して、現代西洋医学では、診断や検査、治療に至るまで基本的に医師によって行われるため、利用者である患者が主体的に参加する余地は小さいと言えます。

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2024.01.10更新

 米国では、代替医療の研究機関として国立補完代替医療センター(NCCAM)が設立されています。NCCAMによると、代替医療は次のように定義されます。

「代替医療とは、現時点において通常医学の一部としては一体化していないヘルスケアあるいは医療を指す。一般に代替医療は、医師やオステオパシー医師によっては行われていない種類の医療であり、現代西洋医学や主流医学、生物医学などとは異なる。なお、代替医療として分類される医療行為のリストは、社会情勢や化学的根拠などに基づいて変更され続けるものである。」

 代替医療として包括される医療は、非常に広範にわたります。ここでは、米国のNIH(国立衛生研究所)による分類に従って、代替医療を次のように分けてみました。

 

①代替医学システム(Atllernative Medical Systems)

  代替医療の中でも、特に体系化された医学であり、身体と精神の調和を重視する特長を持ちます。これに分類される代替医療の多くは、非西洋社会における思想や信条に基づいており、現代西洋医学が体系化される以前に確立した伝統医学です。代替医学システムの具体例としては、例えばインドの伝承医学会系であるアーユルヴェーダや、中国の伝統医学などがあります。また古代ギリシアから近世に至るまでのヨーロッパで主流であった医学システムもこれに分類されます。更に近世のヨーロッパや米国に起源を持つ代替医療であるホメオパシー(同種療法)やナチュロパシー(自然療法)もここに分類されます。

 

➁精神と身体への介入による代替医療(Mind-body interventions)

  精神へ働きかけることで、精神面から身体面への介入を行い、体の障害や症状に作用する代替医療です。精神へ働きかける手段としては、心理学的あるいは行動療法的なものが考えられます。ここに分類される代替医療としては、例えば瞑想(法)やヨーガ、睡眠療法、芸術療法、音楽療法、ダンス療法などがあります。

 

③生物学的療法(Biologically based therapies)

  食事や薬草などによって、生物学的な作用に基づいて行われる代替医療です。例えば、様々な食事療法、ビタミンやミネラルといったサプリメントによる栄養療法、ハーブ療法、動植物などから抽出した成分をサプリメントとして用いる治療法、EDTAという化合物やオゾンを利用する療法などがあります

サプリメント 

 

④手技及び身体を介する療法(Manipulative and body-based methods)

  治療者の手技を用いて行われる治療法、あるいは身体を操作することを治療法とする代替医療です。ここに分類される代替医療としては、カイロプラクティック、マッサージ療法(按摩や指圧、リフレクソロジー、欧米式マッサージなど)、温熱療法などがあります。

 

⑤エネルギー療法(Energy therapies)

  エネルギー療法とは、身体の内部に由来するエネルギーの場、あるいは外部から身体に働きかけるエネルギーの場を利用した治療法です。具体的には中国医学の気功やセラビューティック(治療的)・タッチ、生物電磁気学的療法などがあります。 

 

 以上の分類では、複数のカテゴリーに属する代替医療も存在します。例えば、瞑想(法)は精神と身体への介入による代替医療に分類されますが、同時に代替医学システムと考えることもできます。更に、代替医学システムに含まれる気功やヨーガといった治療法は、それぞれ別のカテゴリーにも分類されます。

 

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2023.02.07更新

 私たちの脳は、神経細胞(ニューロン)のネットワークによって沢山の情報を処理し生活していますが、その情報は電気信号として素早く脳の中を走り、そこに感情が生じてくるように働いています。神経細胞と神経細胞の間には、シナプスと呼ばれる連絡部分があり、電気信号で送られてきた情報の量に応じて、神経伝達物質が送り出され、次の神経細胞のシナプスに渡すことで情報が伝わっていきます。この神経伝達物質はセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、エンドルフィン、GABAなど100種類以上ありますが、この連携がうまく取れている時は、人間の体や精神は調和のとれた状態になります。特に感情面の調和では、3つの神経伝達物質セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンが重要です。これらは、お互いに影響を与え合っていますが、中でもセロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を抑えてコントロールを行うため、心のバランスを取る司令塔的な役割を担っています。
 セロトニンの主な働きは、精神を安定させ幸福感を生み出すことですが、セロトニンを増やすことで、ドーパミンやノルアドレナリンの過剰分泌や減少、枯渇を防ぐことができます。簡単に表すと、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌は、欲望や欲求の心である「本能」の状態で、それを抑える「理性」がセロトニンの分泌になります。ところがセロトニンは、過剰なストレスや本能を抑え続けているうちに消費されて疲弊していきます。セロトニンが少なくなると、「理性」の蓋は外れて、ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を止めることができなくなり、欲望のままに行動したり、攻撃的になったり、うつになったりと、不安定な精神状態に陥ってしまいます。またセロトニンは、朝起きた時から分泌が始まり、日が沈む夕方まで分泌され、夜には分泌が抑制されてセロトニンを材料にして「メラトニン」という睡眠ホルモンが分泌されます。セロトニンの不足は睡眠の質にも影響を与えます。

 ドーパミン

 

【セロトニン不足+ドーパミン過剰】
 ドーパミンが過剰になると、セロトニンによって抑えられていた「欲望への歯止め」が効かなくなるので、過食やアルコール、タバコ、ギャンブル、恋愛、買い物依存、ネット依存、ゲーム依存、スマホ依存など、何かに深くのめり込み「依存症」を起こしやすくなります。また思考機能が過剰に働いて、見えないものが見えたり、聞こえない声が聞こえたりといった幻覚や妄想の症状を伴う統合失調症を発症する原因とも考えられています。ドーパミンの暴走は、日常生活での「感情の抑圧」や「我慢のしすぎ」によって起こるストレスが引き金となります。「やりたいことができない」「言いたいことが言えない」というストレスは、我慢を続けることでセロトニンを消費し続ける一方、やりたいことへの渇望がドーパミン分泌を増加させます。

【セロトニン不足+ドーパミン不足】
 ドーパミンは物事への意欲やモチベーションを生み出す物質ですが、セロトニンとドーパミンが同時に不足すると、物事への意欲が喪失し「やる気が出ない」状態に陥ります。無気力で物事への関心や興味も薄れてしまいます。ドーパミンには意欲を生み出し、ストレスに打ち克つ作用もありますが、不足すればその作用が失われ、ストレスを受けることで、すぐにくよくよしたり、行動力が低下して家から出るのもおっくうになり、引きこもりや不登校、出社拒否などに繋がります。また慢性的なドーパミン不足が続くと、筋肉をコントロールすることができなくなり、パーキンソン病の原因となる場合もあります。

【セロトニン不足+ノルアドレナリン過剰】
 いつもハイテンションな状態の人や、ちょっとしたことでも怒ってしまい、怒鳴り散らすような人がいますが、こうした人の中には、ノルアドレナリンの分泌が過剰な人が多く、この過剰なノルアドレナリンによって、セロトニンの消費が激しくなり不足してしまうことがあります。セロトニンの不足とノルアドレナリンの過剰によって起こるのは、すぐに激昂する、狂喜乱舞、攻撃性や暴力性を増す、常に落ち着きがない、集中力がないなどの症状が現れやすくなります。またノルアドレナリンは交感神経系を刺激して血圧を上昇させるので、ストレス等によって慢性的に過剰な状態が続けば、長期的には高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞、更には生活習慣病などの発生リスクを高めます。また、覚醒型の不眠症にも関係があります。

【セロトニン不足+ノルアドレナリン不足】
 ノルアドレナリンやセロトニンは、ストレスに対抗するために分泌されますが、ストレスが長期間続くことにより、やがてこれらの物質は不足に転じます。セロトニンとノルアドレナリンの両方が不足した状態は、ストレスへの耐性が下がり、気持ちが動揺しやすくなったり、神経過敏で普段は気にならない小さなこと(例えば周囲の音や臭いなど)が気になって仕方がない、消極的になる、ネガティブな感情が現れる(恐怖、自殺観念、強迫観念、不安感など)、プレッシャーに弱く物事から逃避してしまうなどの症状が起こりやすくなります。セロトニンとノルアドレナリンが同時に不足した時の症状は、うつ病の発症時の症状ともよく似ています。そのため、うつ病の治療に使用される抗うつ薬は、セロトニンやノルアドレナリンの脳内の濃度を高める薬が用いられています。またノルアドレナリンの減少は、性欲の減退にも関係しています。

 

【セロトニンの分泌を促そう】
 セロトニンは体内で生成される神経伝達物質のため、食事やサプリメントなどを利用して直接的に増やすことはできません。そのためセロトニンを生成しやすい体内環境にしていく必要があります。

① セロトニンを生成する材料となる「トリプトファン」を摂取する
トリプトファンは体内で合成できない必須アミノ酸(9種類)の一つで、食事やサプリメントから毎日摂取する必要があります。トリプトファンは様々な食材に含まれていますが、偏食により不足します。和食を中心とした食生活を送り、セロトニンの生成に関与するビタミンB6や良質なタンパク質、炭水化物もバランス良く摂取する必要があります。過剰摂取(1日1g以上)は肝機能障害のリスクが高まるため、サプリメントを利用する場合には注意が必要です。


<食品中のトリプトファン含有量(可食部100gあたり)>
玄米 82mg マグロ赤身 270mg 木綿豆腐 98mg
鮭 250mg 豚ロース 280mg 豆乳 53mg
カツオ 310mg 鶏むね肉 270mg ※バナナ 15mg
※バナナは含有量がそれほど多くない食材ですが、ビタミンB6、炭水化物などバランス良く含まれているため、効率良くセロトニンを生成することができる食材です。
 
② 太陽の光を浴びる
 太陽の光は、網膜を刺激して直接的にセロトニン神経を活性化させます。セロトニン神経は30分程度で活性化するため、散歩やウォーキングなどの習慣をつけて出掛けましょう。

③ リズム運動
リズム運動とは、歩行、呼吸、咀嚼など、リズムカルに行う運動です。ウォーキング、ジョギング、自転車こぎ、スクワットなどを集中して5~30分程度、生活の中に採り入れてみましょう。セロトニン神経を活性化することができます。

④ ガムを噛む/歌を歌う
 スポーツ選手が試合中にガムを噛んでいる光景を見たことはありませんか? 咀嚼のリズム運動として「噛む」という行為もセロトニン分泌が盛んになり、ネガティブな気持ちを解消する効果があります。また歌を歌うことも、「息を吐く」という腹筋のリズム運動になるのでお勧めです。

⑤ スキンシップとグルーミング(オキシトシンの分泌を増やす)
ペットをなでたり抱きしめたりマッサージしたり…。スキンシップを行うと男女差なくオキシトシンという神経伝達物質が分泌されます。オキシトシンはストレスを緩和する効果があり、別名愛情ホルモン、恋愛ホルモンと呼ばれ、人が感じる「愛情」に関わっているホルモンです。オキシトシンの分泌が増えると、脳内のセロトニンも比例して増えます。それはセロトニン神経がオキシトシンの受容体を持っているためで、オキシトシンはセロトニン活性も誘発します。

 

 

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投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

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