食生活の変化、長寿化などが原因で問題視されはじめた酵母:カンジダ菌をご存知でしょうか。今回は、
「カンジダ菌とはどのようなものか?」
「カンジダ菌による健康問題から身体を守るための方法」
について、前編・後編の2回に分けてご紹介します。
▼身近な酵母・カンジダ菌
酵母は、みそ・しょうゆなどの発酵食品を作るものとして、古くから親しまれてきました。酵母には様々な種類が存在しますが、世界中の人の口から腸までの消化管や膣、皮膚などから検出できると言われている「カンジダ菌」をご存知でしょうか。カンジダ菌は、分娩時や授乳時に赤ちゃんの体内に入り込み、その後も常在菌として生き続けますが、近年では食生活の変化や高齢化によって、カンジダ菌が病原菌として注目されるようになっています。
▼カンジダ菌・体内での働き
通常カンジダ菌は「酵母型」という形で体内に存在します。人の免疫細胞を刺激し、細胞性免疫を強める働きをしており、本来は健康上の被害を与えるものではありません。しかし、加齢や生活習慣などが要因となって「菌糸型」に形態を変化させてしまうことで、炎症や免疫・消化管の不調などの健康被害を引き起こしています。
▼こんな人は要注意!簡易チェックリスト
☐ 日常的に糖質や、砂糖を多く含む食品の摂取が多い
☐ 食後、頭が働かない・ぼーっとすることがある
☐ 皮膚に原因不明のかゆみがある
☐ やる気が起こらず、疲労感が抜けない
☐ 過去に水虫や膣カンジダになったことがある
☐ 便秘や下痢などお通じの悩みがある
多くあてはまるほど、体内のカンジダ菌の多くが菌糸型に変化している可能性があります。カンジダ菌は完全には排除できませんので、上手に付き合うことが大切です。
「カンジダ菌による健康への影響<後編>」へつづく
*次回は、カンジダ菌が体内に与える影響や、カンジダ菌との付き合い方について、ご紹介させて頂きます。