P&A会員の皆様、こんにちは。
新春を迎えましたが、厳しい寒さが続いていますね。
本年も宜しくお願いいたします。
さて、近年「脳腸相関」という言葉をよく耳にすると思いますが、今では多くの試験で腸内フローラ(腸内細菌叢)と脳機能の関係性が明らかになってきました。
実際にP&Aの会員様のお話を伺うと、腸内環境の対策をしたことで不調が改善した、といったお声もお聞きすることが増えました。
腸内環境の対策といえば、プロバイオティクス、プレバイオティクスに加え、最近ではバイオジェニックスの有効性が注目されるようになりました。
バイオジェニックスとは、
直接生体に作用し(あるいは腸内フローラを介して)、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く食品成分
とされていて、代表的なものが乳酸菌生産物質です。
乳酸菌生産物質とは、乳酸菌の代謝産物の総称で、有用成分が直接腸管に作用、吸収されるだけでなく、腸内フローラを整えて善玉菌が増えやすい環境をつくる働きがあります。
そのため、プロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌等)やプレバイオティクス(食物繊維、オリゴ糖等)と合わせて補完することで、より腸内環境改善に積極的なアプローチを行うことができるのです。
乳酸菌の場合、個人が元々持っている菌叢によって定着のしやすさ等の相性がありますが、乳酸菌生産物質の場合は元々持っている善玉菌を増やしてくれる働きがありますので、どのような方でも摂り入れやすいという特徴があります。
(まさに、「その人の長所を伸ばす」ですね!)
また、「菌叢」は腸管だけでなく、口腔内や皮膚にもありますので、腸内環境改善だけでなく、歯科・口腔外科や皮膚科の領域でも応用され始めています。
今月は話題の脳腸相関について、いくつかご紹介していこうと思いますので、宜しくお願い致します。
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