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2025.12.10更新

脂質や糖質というと「太る」「控えたほうがいい」というイメージが先行しがちですが、実は体にとってなくてはならない大切な栄養素です。

大切なのは「摂らないこと」ではなく、「どんな脂質・どんな糖質を選ぶか」という質の見直しです。

■脂質
脂質は細胞膜やホルモンの材料となり、脳や神経の働きにも密接に関わる栄養素です。とくに重要なのが、脂肪酸の種類。そのバランスによって、体内の炎症や代謝が大きく左右されるのです。
良質な脂質の代表例
 DHA・EPA(オメガ3系脂肪酸):青魚に豊富。炎症を抑え、脳や心血管の健康を守る
 亜麻仁油・えごま油:植物性のオメガ3脂肪酸を含む(α-リノレン酸)
 オリーブオイル(エキストラバージン):酸化しにくく、腸や血管にやさしい
 ココナッツオイル(中鎖脂肪酸):エネルギーとして速やかに使われやすい

控えたい脂質
 トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど):体内で自然に分解されにくく、動脈硬化や炎症のリスクに
 酸化した油(揚げ物の使い回しなど):活性酸素を発生させ、細胞を傷つける原因に
 リノール酸の過剰摂取(サラダ油・コーン油など):取りすぎると体内の炎症を助長する

●DHAとEPAの違い
DHAとEPAは、どちらもオメガ3脂肪酸で青魚などに含まれています。そのため、同じような成分と思われがちですが、実は体内での役割は異なります。どちらに偏ることなくバランスよく摂取することが大切です。
・DHAは、「ブレイン・フード」と呼ばれ、脳の成長に欠かせません。特に胎児期から乳児期にかけて脳のDHA必要量は増え続けます。
・EPAは、「ハート・キーパー」と呼ばれ、心筋梗塞のリスクとなる中性脂肪コレステロールを低下させ、動脈硬化などの血管の健康にかかわります。また、抗炎症作用があります。

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

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