基本的な感染症予防の考え方
2026.02.10更新
2020年の1月15日に国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されました。遠い昔のことのように思いますが、たった数年でわたしたちをとりまく環境や健康意識は大きく変わったといえます。当時はすべてが異様で、毎日ぎゅうぎゅうに混みあっていた電車のホームに人がいなくなり、修学旅行や講演会など、年齢に関わらず様々なイベントが中止になりました。日本のみならず世界中が不安と混乱に包まれていた暗黒の時期といえるでしょう。5類感染症に認定された今は、インフルエンザなどの他の感染症と同様に扱われているように感じますが、予防医学を学ぶわたしたちが広く伝えなくてはならないのは、「感染しにくい身体づくり」をつくることの重要性です。また、ウイルスによって、感染の仕方にも違いがあり、それぞれの特徴を知ったうえで対処していく必要があります。
■空気感染
空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染します。(結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)など)飛沫核は空気の流れで広範囲に広がりやすく、長期間空気中に漂います。大きさは5μm以下です。空気感染する病原体は、「接触感染」や「飛沫感染」でも感染します。
■飛沫感染
咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染します。(インフルエンザ、かぜ、百日咳、マイコプラズマなど)飛沫は、咳やくしゃみで1~2m程度広がります。ウイルスである飛沫核が水分に覆われた状態であるため、その重みで落下しやすいのが特徴です。空気中を飛行する過程で水分が蒸発・乾燥し、飛沫核になることもあります。飛沫の大きさは5μm以上です。
■接触感染
感染者(源)に直接接触することで感染します。(伝染性膿痂疹(とびひ)、梅毒、淋病、破傷風など)病原体を含む唾液や体液(汗は除く)、分泌物、排泄物などにより、病原体に汚染されたものに触ることによって起こります。
コロナ禍を経て、「新しい生活様式」が提示され個々の衛生意識がぐっと高まったように感じます。コロナウイルスが共生するものだととらえられている昨今では、声高に叫ばれることはなくなりましたが、ニュースで報道されないだけで続々と変異型は登場していますし、今後新たな感染症が流行する可能性も当然あります。基本的な感染症予防対策を今後も意識していくことが重要です。
定期的な換気
接触部分の消毒や清掃(つり革・ドアノブなど)
密集を避ける
マスクの着用
こまめな手洗いや手指消毒(帰宅時・咳やくしゃみの後・食事の前後・傷病者に接触した後等)
免疫力の向上(ストレス対策・適度や睡眠や運動・栄養バランスの良い食事)
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