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2019.02.26更新

 

老若男女問わず多くの人達が社会に出て、核家族化も進んでいる現代ですが、「睡眠」の問題に頭を抱えている人は多いのではないでしょうか。

実際に、日本人は他国に比べ平均睡眠時間が短いことが発表されています。

 

就労者の睡眠時間の国際比較
<就労者の睡眠時間の国際比較/e-ヘルスネット(厚生労働省)より引用>

 


「睡眠時間が短いと翌日の仕事に響く」
「病院で、睡眠不足は生活習慣病に良くないと言われた」

など、自身のコンディションや医療機関・メディアからの情報で、睡眠のとり方を見直したり、良い睡眠を心掛けている方、関心をお持ちの方も多いかと思います。

厚生労働省では、以下のように睡眠に関する指針を示しています。

 

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<健康づくりのための睡眠指針~睡眠12箇条~>
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気に困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かしを避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

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「睡眠」の役割は、身体や脳を休めること、そして弱った組織を修復すること、などが挙げられます。

睡眠時間が充分にとれなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまう、など、単に時間の長短だけでなく「良質な睡眠」がとれていない状態は、心身の疲労が蓄積し、日中の活動性や生産性を低下させたり、ストレスの処理や代謝が充分行えずに、「うつ」や「生活習慣病」など
様々な不調を誘発します。

 

数年前に「短時間睡眠」の習得が注目されましたが、睡眠時間の適不適はかなり個人差があり、基本的には6~8時間程の睡眠が推奨されています。

また、110万人を対象としたある調査では、睡眠時間が平均7時間の人は最も死亡率が低く、8.5時間以上または4.5時間未満の睡眠時間では死亡のリスクが15%高まるとの結果も出ています。

 

まだご自身の最適な睡眠時間を把握していない方は、1週間、就寝・起床時間を決めて生活をしてみて体調の良し悪しを観察してみると、必要としている睡眠時間の目安がある程度分かりますのでお試しになってみて下さい。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.02.20更新


皆さんにとって「健康」とは、どういう状態でしょうか?

世界保健機関(WHO)では、「健康」を以下のように定義しています。

 

「健康とは、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態のことであり、それは単に病気や虚弱でないことではない」

 

「健康」と聞くと、身体的な健康をイメージすることが多いかと思いますが、WHOの定義では、精神的、そして社会的な健康も含まれています。

この定義自体は半世紀以上も前につくられたものになりますが、現在の日本では、精神的・社会的な不調和から様々な問題が生じており、「健康の定義」に納得できる方も多いのではないでしょうか。

 

また、健康状態を示すものに、「ミニマム・ヘルス」「オプティマム・ヘルス」という言葉があります。

 

▼ミニマム・ヘルスとは?
単に病気ではない、というような最低限の健康状態を示します。
例えば、疲れが抜けなかったり、精神的に不安定な状態であったとしても「病気でなければ健康」というような意味です。

▼オプティマム・ヘルスとは?
その人にとっての理想かつ最善の健康状態を示します。
例えば、ミニマム・ヘルスのように単に病気でない、という状態ではなく、心身ともにベストな状態で、自然と活力に満ちているような状態を意味します。

 

一般的にはミニマム・ヘルスのような「病気でなければ健康」が健康状態の指標として捉えられていますが、オプティマム・ヘルスはより、WHOの健康の定義に近く、QOL(生活の質)や幸福度が高い健康状態であると言えるでしょう。

 

日本でも年々予防医学が重要視されるようになってきており、国でも平均寿命だけではなく健康寿命の延伸に向けた対策等を行っていますが、個人でも健康の見直しや予防医学の普及活動を行う方が増えてきました。

 

皆さんも今一度、ご自身の「健康」の考え方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.02.12更新

 

本日は久々になりますが、予防医学指導士・記述式試験についてよくあるお問い合わせをご紹介させて頂きます。

 

「解答しているうちに長くなってしまいました。大丈夫でしょうか?」

▶基本的に文章量の制限はないので問題ありませんが、文章量が長いリスクとして ①誤字(減点対象)が生じやすくなる ②解答の方向性がずれやすい ③添削にお時間を頂く 等が挙げられます。

資格取得後にも自身のテキストにしたい・・・ということで、しっかりまとめて頂いている方は多いのですが、①②が影響して惜しくも不合格・・・という方もいらっしゃいますので、提出前にはしっかり確認して頂くことがお勧めです。

 

「試験の結果はどのくらいで出ますか?」

▶その時の混雑具合にもよりますが、当協会にて解答を受理後、2~3週間程、添削・認定証の発行にお時間を頂いております。

解答は添削者が1問1問、確認しており、更に2者確認を行っているため、お時間を頂いてしまいます。

お仕事で必要等でお急ぎの方は、余裕を持って提出して頂くことがお勧めです。

 

「解答はメールで提出しても大丈夫ですか?」

▶解答の提出は、郵送のみ受け付けております。

 

以上、よくあるお問い合わせを一部ご紹介させて頂きましたが、ご不明なことなどございましたらお気軽に本部事務局までお問い合わせ下さいませ。

 

<問い合わせ窓口>

TEL 03-5269-1731

メール contact@pamedicine.jp

 

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…

NPO法人 予防医学・代替医療振興協会

本部事務局

公式WEBサイト https://www.pamedicine.jp/

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

2019.02.07更新

 

現在の日本では女性の社会進出や核家族化、労働賃金の低下に伴い、少子化が進んでいます。

また、女性の社会に於ける活躍は喜ばしいことではありますが、産休からの職務復帰に合わせ、早い段階で人工乳や混合授乳に切り替えるお母さんたちが増え、充分に母乳栄養を受けないまま離乳を迎える赤ちゃんたちが多い状況でもあります。

 

母乳は、赤ちゃんが必要としている栄養素や免疫物質を十分に、バランス良く含んでおり、赤ちゃんの健康な心身をつくる上での完全食品です。

 

栄養素の消化や吸収を行う腸は、胎児では無菌状態ですが、出生時に産道から、また出生後にはお母さんの身体や周囲の環境から菌が感染し、自身の常在菌叢をつくり上げていきます。

そして、その常在菌叢は大きな変化がない状態で大人になっても持ち続け、免疫や栄養素の吸収・生成に深く関与する腸内環境をつくっていきます。

 

出生後、母乳栄養を充分に行うことで、赤ちゃんに常在菌が定着する前に、母乳の免疫物質によって丈夫な免疫力を育み、多様な栄養素を補うこともできるので腸に善玉菌が多く生息するようになります。

 

例えば、母乳で育った赤ちゃんと、人工乳で育った赤ちゃんの便を比較すると、前者だとビフィズス菌が多く甘酸っぱいにおいになりますが、後者の場合はビフィズス菌が少なく臭みの強いにおいになります。

そして、腸にビフィズス菌等の善玉菌が多い状態は、免疫機能だけでなく、栄養素やホルモンの吸収・生成を促すことで健全な心身を養うことに大きく役立つのです。

 

WHO(世界保健機関)では、UNICEF(国連児童基金)と共に母乳育児を推奨しており、以下のような「母乳育児を成功させるための10か条」を示しています。

 

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母乳育児を成功させるための10か条 (WHO/UNICEF)

 

① 母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に、常に知らせること

② 全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること

③ 全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法を良く知らせること

④ 母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助をすること

⑤ 母親に授乳の指導を充分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えてあげること

⑥ 医学的な根拠がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと

⑦ 母子同室にすること。赤ちゃんと母親が1日中24時間、一緒にいられるようにすること

⑧ 赤ちゃんが欲しがるときは、欲しがるままの授乳をすすめること

⑨ 母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと

⑩ 母乳育児のための支援グル−プ作って援助し、退院する母親に、このようなグル−プを紹介すること

 

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また、UNICEFは、2006年の世界母乳育児週間(8月1日から7日)に「開発途上国で母乳だけで育てられた子どもは、人工乳や混合乳で育てられた子どもよりも、1歳まで生き延びる確率が約3倍も高い」と発表しています。

 

この世界母乳育児週間のキャンペーンは120カ国以上で取り組まれていますが、母乳育児は「乳児に絶対的に必要な栄養が与えられる」「肺炎などの致命的な病気の感染予防などができる免疫力を、そして赤ちゃんの健全な成長と発達を促すことができる」等から、「生後6カ月の間、母乳だけを与えることが、赤ちゃんの健康にとって、大変大きなメリットである」ことを訴え、母乳育児の必要性について国際的な関心を呼び起こす取り組みを行っています。(参考:ユニセフ プレスリリース/2006年8月1日)

 

赤ちゃんのうちだけでなく、大人になってからもより心身が健康でいれるよう、可能な限り、母乳による育児を大切にしましょう。

そして、赤ちゃんのきれいな腸に、より多くの栄養素を届けられるよう、まずはお母さんの食生活を整えることが重要です。

 

主食(ご飯、パン、麺)だけの食事や加工食品での簡易的な食事に偏っていないでしょうか?

出来るだけ栄養バランスが整いやすい、和定食を心掛けると良いでしょう。

赤ちゃんの脳の発育に欠かせないレシチンを補うことが出来れば更に理想的です。

 

また、お母さんが摂ったアルコールやカフェインは母乳に移行し、赤ちゃんに悪影響を与えますので、控えるようにしましょう。

薬に関しても種類によって移行する危険がある為、妊娠期はもちろんですが授乳期も安易な服薬には注意することが大切です。

 

投稿者: 予防医学・代替医療振興協会

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