よく噛むことを見直そう
2026.05.01更新
毎日の食事で、私たちは当たり前のように「噛む」という動作をしています。
しかし、忙しいときや柔らかいものを食べる機会が増えると、知らず知らずのうちに噛む回数が少なくなっていることがあります。
「よく噛んで食べましょう」と言われるのは、単に食べ物を細かくするためだけではありません。噛むことは、消化を助けるだけでなく、唾液の分泌や満腹感、口腔機能の維持など、健康を支えるさまざまな働きにつながっています。
■ 噛むと、唾液がしっかり出てくる
食べ物を噛むと、唾液が分泌されます。唾液には食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、消化を助ける働きもあります。また、口の中を潤して清潔に保つことにも役立っています。
特に年齢を重ねると、唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾きやすくなることがあります。よく噛むことは、唾液を出すための身近な習慣のひとつです。
■ 「噛む」ことは、食べ過ぎの予防にも
食事を始めてから満腹感を得るまでには、ある程度の時間がかかります。早食いをすると、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまうことがあります。
一口ごとにゆっくり噛んで食べることで、自然と食事のペースがゆっくりになります。「もう少し食べたい」と思ったときに、少し間を置いてみることも、食べ過ぎを防ぐ工夫になります。
■ 噛む力は「食べる力」につながる
噛むためには、歯だけでなく、舌や頬、あごなど口の周りの筋肉も使います。噛む力が衰えると、硬いものを避けるようになり、食べられるものが少なくなることがあります。
すると、肉や魚、野菜など、さまざまな食品を食べる機会が減り、栄養バランスにも影響する可能性があります。
そのため、健康を維持するためには、「何を食べるか」だけでなく、「しっかり噛んで食べられる口の状態を保つこと」も大切です。
■ 今日からできる「噛む習慣」
特別なことをする必要はありません。まずは毎日の食事で、少しだけ「噛むこと」を意識してみましょう。
- 一口を少し小さめにして、ゆっくり噛む
- 柔らかいものだけでなく、無理のない範囲で歯ごたえのある食品も取り入れる
- テレビやスマートフォンを見ながらではなく、食事に意識を向ける
- 一口ごとに箸を置いてみる
- 食事の時間を急がず、ゆっくり楽しむ
「一口30回」と回数を厳密に決める必要はありません。大切なのは、自分のペースで食べ物をしっかり味わい、ゆっくり噛むことです。
■ 「よく噛む」は、毎日できる健康習慣
健康のために何か新しいことを始めようと思うと、運動や食事制限など、少しハードルが高く感じることもあります。
その点、「よく噛む」という習慣は、今日の食事からすぐに始めることができます。
しっかり噛んで、ゆっくり食べる。
それだけでも、食事の時間は少し変わります。
毎日の食事は、栄養を摂るだけでなく、味や香りを楽しむ大切な時間でもあります。
忙しい日々の中だからこそ、ひと口ひと口をゆっくり味わうことを、健康づくりの習慣にしてみてはいかがでしょうか。
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